前回のあらすじ
期待リターンは6.1%!(エンジニア視点)
学費のための投資戦略② 期待リターンの算出法【投資 実践編】
こんにちは。かどいち@山奥エンジニアです。
私、かどいちはこんな人です
・山奥で鉄の塊を作る製造エンジニア
・モノづくりのトラブルを、かがくのちからで日々解決
・日本での実績を買われてドイツ工場へ赴任(2021/4月~)
そんな私が、エンジニアの視点で
資産運用の有用性をお伝えする記事になっています!
さて、前回の記事では、運用のシミュレーションなどで使われる
期待リターンについて、エンジニア視点で考察してみたところ
平均的に年間6.1%くらい増える
という結論になりましたね。
ただし、ここまでの議論では
「リスク」について考慮していませんでした。
リスク、、、怖いですよね。
私も保険の勧誘で
「投資はリスクがありますよね?大丈夫ですか?」
と、何度も脅されたのを覚えています。
でも皆さん、ちょっと待ってください。
リスクって何ですか?
リスクの定義についてよくわからないまま
なんか怖い。よくわからないけど、怖い!
となっていませんか?
そこで今回の記事では
・「リスク」の定義と考え方
・リスクを考慮したうえでの投資戦略
について、図やグラフを使ってわかりやすく説明しようと思います!
こんな方にオススメできる記事となっています!
・リスクよくわからない怖いもう帰って寝たい
・保険屋さんにリスクあるから保険にしろと脅されている。
・学費を投資で積み立てたいけど、ホントに大丈夫?不安!
ざっくり3行で説明すると、こんな内容になっています!
①リスクとは「未来の不確実性」のこと
②どうなるかわからんので「確率的にこのくらい」と計算する。
③(学費準備の場合)目標金額を決めて、到達したら現金化すればよい。
ぜひ、見ていってくださいね!
しゃらくせぇ!結論だけ教えやがれ!
って人。あなたはどんな人ですか?
①学費の貯蓄をしたい人・・・ここをクリック
②とにかく増やしたい人・・・ここをクリック
根気強い人は続きを読んでみてね!
目次
1.リスクって何?
ところで皆さん、リスクの定義って知っていますか?
投資を始めた当初、僕はよく知りませんでした。
そして知らないまま、なんとなく恐れていました。
でも大丈夫、正しく理解すれば怖くなんてありません!
リスクとは「未来に対する不確実性」のことです!
もう少し簡単に書くと、、、
・未来はどうなるかわからない。
・株価もわからない。上がることも下がることもある。
この「わからない」のことを「リスク」と呼びます。
なので、決して悪いだけのものではないのです。
わからんから確実な予測できないよね
というものなのです。
1-1 リスクの定義
ではリスクはどのように定義されるのでしょうか?
そのやり方ですが、
未来のことはわからないので、過去を振り返って、
どのくらい株価がばらついているか?を指標とします。
概念はこんな感じ。
楽天証券のサイトで言うと、この部分にあたります。
リターンと一緒で、調べる期間が違えば結果が違ってきます。
※リターンのばらつきについては →ここをクリック
1-2 リスクの算出方法
で、次に計算方法です。
中身をわかっていると、応用が利きますよ!
でも、興味ないって人は →ここをクリックしてね!
リスクの定義は
どのくらいばらついているか?
を数字にしたものを使います。
すなわち「標準偏差」です。
この標準偏差と「確率」を使うことで、
リターンのばらつきを予測できます。
確率。そうです。サイコロを振って6の目が2回続けて出るのは〇%、、、
とか、そういうやつです!中学校の頃やりましたね!
リスクとは、
「このくらいの確率で、リターンがこのくらいブレるよ」
ということを表現したものになります。
標準偏差と確率については、
製造エンジニア的にはとても便利なのですが、
これについては書くと長いので
今回は計算方法について説明しますね。
①過去のリターンを並べる
まず、月ごとのリターンをざっと並べます。
※リターンって何?って人は →ここをクリック
こんな感じ。増えている月もあれば減っている月もありますね。
じゃあこれがどのくらいのばらつきなのか?指標にするべく
次に標準偏差の計算をします。
②Excelで関数を使う
=STDEV(集計するセル)
以上です!簡単ですね!
このようにして2008年~2020年の期間で標準偏差を計算すると
「5.58%」という数字が出てきます。
これがリスクです!
標準偏差5.58%、、、で、何?って話ですよね。
このリスク5.58%というのは、
「毎月」
「68%くらいの確率で、±5.58%リターンがブレるよ!」
ということを意味します。
グラフにすると →こんな感じです
標準偏差の特性上、そういうことが言えるのです。
よくわからんって人はごめんなさい。
これだけで1記事書くのでもうちょい待ってね!
1-3 リスクを年率換算
リスクを長い期間で見るときは、期間の平方根(√:ルート)を
かけることで算出できます。
つまり、12カ月間のリターンを知りたければ
19.33%が一年間のリスクとなります。
また、18年間のリスクを計算しようと思ったら
79.70%が18年間のリスクになります。
2.リスクを考慮したリターン
毎年のリスクが19.33%ということがわかりましたので、
おなじみ保険と投資の比較グラフを使用して
幅付きでリターンを見ていきましょう。
見たことない!って人は →先にこちらの記事を見てね!
こんな感じになります!
結構幅が広いですね!
株式は「リスク資産」
リスクが大きい資産なのです。
つまり幅が大きい。
大きく勝つ時期もあれば、負ける時期もあります。
ですが、それを考慮しても、
ほとんどの場合はドル建て生命保険よりも
リターンが大きくなることがお分かりいただけるでしょう。
この場合、「18年目に保険に負けている確率」は
16%程度になります!
と、確率の話になると、こんな意見が出てきそうですね。
16%で負けるんだろ?
じゃぁ負けた時の責任は取ってくれるんだろうなぁ、あぁん??
責任はとれませんが、そんな人たちのための提案はできます。
ソリューション提案!(言いたいだけ)
3.【提案】リスクを考慮した投資戦略
3-1実際の株価はまっすぐ変化しない
これまでにお伝えした通り、リスクの考え方は、
〇%の確率で±〇%の幅に収まる
というものです。
したがって、株価はランダムに、常に上がったり下がったりしながら
長い目で見ると徐々に増加していきます。
なので、上のグラフの点線をずーっとたどることは絶対にありません。
イメージこんな感じになります(あくまでイメージ)
ではこのうねり、
どのくらいの期間ごとに上下するのでしょうか?
ここで過去12年の推移を見てみると、期待値を下回る期間は
最大でも約2年となっています。
つまり、一旦株価が下がっても
2年も待てば元に戻っているのです。
3-2 目的の明確化と目標の設定
仮に、投資の目的が「学費の貯蓄」で、
目標金額が「500万円」だったとしましょう。
上のグラフのような推移で動いたのであれば
娘が16歳のタイミングで目標達成ですので、
その時点で現金化すればよいのです。
(これを利益確定と言います)
大切なのは、
「投資の目的」を明確にし
「目標金額」を無理なく設定することです。
年率6%だろうが4%だろうが、
どっちにしても学資保険よりも増えるのです。
欲張って目的を見失ってはいけません。
愛する娘(息子)の学費が確保できればいいのです。
確保できた時点で、リスクのない現金にしておけば、
その後は増えることはないですが、減ることもありません。
目的なんてないよ!とにかくお金を増やしたい!
そんな人もいるかもしれません。
そんな人にオススメなのは、
「絶対に売らずにずっと持つ」です。
リスクとリターンの関係上、
時間が経つほど勝つ確率がどんどん高くなります。
こんな感じです。
時間が経つほどリターンは増加しますが、
リスクの幅はそんなに増えないことがわかります。
30年も持てば、確率的にはほぼ負けないといってもいいくらいですね!
4.まとめ
ここまで書いてきたことをまとめると、こんな感じです。
リスクとは!
①「確定できない未来のブレ幅」
②標準偏差を使って計算する。Excelで簡単
③「将来〇%の確率でこのくらいの幅ブレる」という表現ができる
大切なことは!
①目的をもって無理のない目標金額を設定
②目標を達成したら現金化してリスクを無くす
③目的がなければひたすら持ち続ける
上手にリスクを味方につけて、
目的を達成できるように投資をしていきましょう!
ちなみに今回の記事では
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
という投資信託での運用を前提にしています。
非常に優良な投資信託で、楽天証券から買うことができますので、
ぜひ一度ご検討ください!
※投資をする際は必ず自分で考えて判断してください。
自分の資産を増やせるのも守れるのも、
世界にただ一人、あなただけです。
海外放浪記もやってます!
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きはち@山奥エンジニア
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