もうこの会社イヤだ…でも転職しようにも無能だからな…
そんな悩みを抱えてこの記事にたどり着いた方、こんにちは。
今回の記事では
30代の無能が転職するためにはどうすればいいのか?
について解説していきます。
かどいちといいます。ドイツでシニアマネージャーとして働いています。
今の会社に不満があって転職したい。
でも、自分なんて転職出来ないんじゃないか?
30代に差し掛かって経験を積み、周囲の状況が見えてきたからこそ感じる悩みだと思います。
そこで今回は、僕がシニアマネージャーとして10か国以上の人と一緒に働いた経験から、
- 自分が無能だと感じる人に向けて
- これからどのように行動していけばいいのか?
について、解説していきます。
その上で、これから転職活動したいという人向けに、やるべき事や注意点についてまとめて行こうと思います。
結論、無能は転職できませんが、この記事を読んでいるあなたは転職出来ます。
その上で、あなたが転職を成功させるためには、
自己理解を進めること
が重要です。
記事を読み終わるころには、転職に向けて一歩踏み出すことが出来るはずです。
また、順を追って書いていくので、何度も見返す内容になるかもしれません。
忘れずにブックマークしておくと、後々役に立ちますよ!
それでは早速見ていきましょう!
目次
今の会社に不安がある。でも転職する自信はない…
30代は、経験・スキルが身につき、周囲を冷静に見られるようになる時期です。
そんな中、今の会社を冷静にみてみると、
- 非効率なやりかた
- ギスギスした人間関係
- パワハラ上司
- それを見て見ぬフリの人事
…と、嫌気がさす時もありますよね。
今の会社ってイマイチだよな…
そんな30代が、一度は考えるのが転職だと思います。
ただ、その一方で、自分の能力に限界を感じる時期でもあるでしょう。
自分の能力で転職なんて出来るのかな?
そのような不安を感じる人も多いと思います。
そこで、まずは
無能は本当に転職できないのか?
という疑問について、まとめて行こうと思います。
無能は転職できない?【できない】
無能は転職できないのか?
この疑問について
誰にでも強みはある!無能でも転職できるから、転職エージェントに登録しよう!
こういった記事が散見されます。
でも、僕は言いたい。
ガチで無能な人が転職できるわけないでしょうが
だって、想像してみてください。
転職して、年収が50万円アップしました!
こんな人、無能だと思いますか?
普通に有能ですよね。
だから僕は、”無能でも転職できる”なんて無責任な主張に対して
転職エージェントに登録させて、アフィリエイト(紹介料)が欲しいだけでは…?
と勘繰ってしまいます。
イヤ、確かに”転職”はできるかもしれませんが
エージェントの言いなりになって、年収や待遇がダウンする転職
になっては元も子もありません。
様々な国の多様な人と仕事をしてきた僕は、ガチ無能の無能さについて、良く知っています。
だから、無能でも転職できるなんてとても言えないのです。
あなたは本当に無能なのか?
”無能”を一言で表現すると
目的を達成する能力が無い
という事ではないかと思います。
それででは、この記事を読んでいるあなたは、本当に無能なのでしょうか?
確かに、日々の仕事で至らない点はあるかもしれません。
でも、世界10か国の多様な人を見てきた経験から、僕は断言します。
こんな記事をちゃんと読んでる時点で、あなたは無能ではありません。
無能というと
- ミスが多い
- 仕事が遅い
などのイメージがあると思います。
しかし、これだけで能力がある|ないを論じることはできませんよね。有能な人だってミスをします。
では、ガチ無能の最大特徴は何か?
それが
自分が無能だと自覚していない
ということです。
本当の無能が持つただ一つの特徴
あなたの周囲に、
- 能力が低くロクに仕事をしない
- なのにやたら自信たっぷり
- 二言目にはマウントをとる傲慢さ
こんな人っていませんか?
それこそが、世界中の無能に共通する特徴です。
能力が不足している自覚がない
だから、
どうすれば目的を達成できるのか調べない|学ばない
真の無能は、その無能さゆえに、自分の無能を改善できません。
その一方、少なくともあなたは
- 自分が無能だと自覚している
- そのことに危機感を覚えている
- 転職するための方法を探している
これらの行動を始めていますよね?全然無能じゃありません。
むしろ、けっこう有能な方だと思います。
会社をダメにするポンコツ上司の特徴とは?5つの対処法についても解説
無能を感じる=”自信がない人”
ここまで書いてきた通り、”無能を感じる人”は、全然無能なんかじゃありません。
むしろ、
- 自己認識ができて
- 危機意識を持てて
- 行動力がある
という、マネージャーの僕から見ると、事実として有能な人材です。
一緒に働きたい。
とはいえ、自分が無能だと感じる気持ちは、なかなか晴れないと思います。
そこで、この記事の読者さんの事を
自分の能力に自信が無い人
と定義し、話を進めて行こうと思います。
自信が無い人が転職できる理由
では、自信が無い人は転職できるのか?という話ですが、
転職できます。
そもそも、30代での転職活動をすれば、十分に成功できる可能性があるのです。
下記のグラフは、転職前後の年収の変化を年代別に見たもの。
30代でも、20代と同じくらい年収がアップした人がいる
という事が分かると思います。
(出典:厚生労働省)
なので、
- 能力に自信はない
- 学んで行動することができる
そんな人が、正しい順序で転職活動をしていけば、ちゃんと転職を成功させられます。
記事の後半では、具体的な転職活動の進め方を解説していきますので、引き続き行動していきましょう!
無能が転職活動を始める前にやるべき事【自己理解】
引き続き、この記事の読者さんの事を
無能ではなく、自分の能力に自信が無い人
と定義し、話を進めて行こうと思います。
では、自信が無い人が転職活動をする時、最も注意しなければいけないことは何でしょうか?
それが
転職エージェントの言いなり
になることです。
後述しますが、エージェントの言いなりになっていると、転職後の待遇に満足いかない場合があります。
それを防ぐためにやるべき事。
それが
自己理解
なのです。
詳しく解説していきます。
自信が無い人ほど自己理解が重要
自己理解の重要性を直感的に理解できない人も多いでしょう。
そんな人に見て欲しいのが下の図です。
充実した仕事というのは
- 自分が出来ること・やりたい事(自分側)
- 求められていること(仕事側)
これらが重なる部分に生まれます。
このうち、転職エージェントが提供してくれるのは”仕事側”のみです。
したがって、自分側がしっかりしていない状態でむやみにエージェントを使うと、どんな仕事が自分に”合っているのかがわかりません。
結果、転職後の仕事に納得いかない…というのが、典型的な転職活動の失敗です。
自己理解というのは、自分の”出来ること・やりたい事”を明確化するプロセス。
それがあって初めて、自分に合った仕事は何か?が分かるのです。
特に、自分が無能だと感じる人は、
自分の強みや出来ることをしっかり認識出来ていない
場合が多いです。
だから、自信が無い人が転職活動をする際は、自己理解がより重要となるわけです。
価値観・判断基準といった”軸”を定める
とはいえ、自己理解と言ってもフワッとしすぎていますよね。
そこで、もう少し具体化して考えていきましょう。
充実した仕事を見つけるために重要なのは
- 価値観
- 判断基準
といった、意思決定の軸となるものです。
”軸”は職探しの基盤となるので、しっかりと明確化しておきましょう。
軸の明確化は、簡単なようで難しいです。
改めて、自分の価値観は?と考えると、よくわからなくなってくると思います。
そこで、これまでの経験を振り返って、楽しかったことや充実していた瞬間を思い出してみましょう。
過去の経験の中に、価値観のヒントがあるはずです。
また、難しいという人は、後述するキャリアコーチングを活用するのも一つの手です。
→無能にこそ勧めたい!転職活動にキャリアコーチングという選択肢
転職特化のコーチングスクールでは、コーチとの対話を通じた自己理解から、転職活動の支援までを一括して行ってくれます。
自己理解に重点を置きつつも転職活動の支援が欲しいのであれば
未経験業界への転職や、年収アップを絶対に実現させたいのであれば
これらのコーチングスクールを一度チェックしてみると良いでしょう。
自分に出来ること・できない事の整理
判断の軸が決まったら、現実的に転職先を探すため、
自分に出来ること・できない事
を整理していきましょう。
というのも、この記事で何度も書いてきた有能|無能という話には、
〇〇をする上で有能|無能
という、”前提”が重要になるからです。
例えば仕事について考えた場合、
- 営業として注文を取れる人
- エンジニアとして有能な人
この両者では「有能」であるフィールドが違いますし、ある分野で有能な人も、それ以外では無能かもしれません。
全てにおいて有能|無能なんて人はいないのです。
なので、まずは自分のスキルをたな卸し、出来ること・出来ないことの整理をしましょう。
自分の”才能”の見つけ方
この記事の読者さんは、自分が無能だと感じているくらいです。
自分の得意なことに目を向けるのは苦手かもしれません。
そこで、
- 自分は普通にできるが、人にはできない事
- 仕事としてやる上で、苦にならない分野
- 適当なことをされると腹が立つ仕事
といった事を中心に考えてみましょう。
特に”怒り”は大きなヒントになります。
例えば僕の例であれば、
読者の事を考えていない適当なブログ記事
これを見ると、非常に腹が立ちます。
なので、読者のためになるブログを書くという事が、僕の才能。
この場合で行くと、ライターやWebマーケターなどの仕事が適職になりますね。
また、自分でよくわからない場合は、
僕の強みって何だと思います…?
と、親しい人に聞いてみると良いでしょう。
少し恥ずかしいと思いますが、新しい発見が得られると思うので、ぜひ試してみてください!
希望する仕事や働き方の明確化
次に、自分が希望する仕事の条件や働き方を明確にしましょう。
- やりがい
- 給料
- ライフワークバランス
といった、
- 仕事から得られる要素の、どれを重要視するのか?
- 逆に、何なら犠牲にしてもいいのか?
という、仕事を決める上での”要素”とその”優先度”について考えていきます。
完璧な勤め先なんてありません。
自分の中の優先順位を定めつつ
最高ではなく最適な職場
という目線で、職探しをしていきましょう!
無能が避けては通れない転職エージェントの上手な活用法
十分に自己理解ができたら、具体的な職探しを始めましょう。
自分の強みが独りよがりにならないよう、上手くマッチングする仕事を探す必要があります。
この時、
”求められていること”=求人
を提示してくれるのが転職エージェント。
上手く活用すれば大きなメリットがあります。
一方で、転職エージェントの言いなりに転職活動をしてしまうと、思わぬ失敗をしてしまう事もあります。
そこで、ここからは、転職エージェントを活用する際に
30代・(自称)無能が注意するべき点
について解説していきます。
転職エージェントはメリット大
転職エージェントのメリットは、無料で使えるにも関わらず
- 数万件の求人
- 担当のアドバイザーが付く
- 履歴書添削や面接練習などのサポート
といった、充実したサービスを受けられるところです。
- しっかりと自己理解をした上で
- 主体的に活用すれば
大きなメリットが得られます。
転職活動を進めるなら、使わない手は無いと言ってもいいでしょう。
エージェント利用の際の注意点【言いなりにならない】
ただし、転職エージェントは注意しながら使わなければいけません。
自己理解不足だったり、エージェントの言いなりになると危険です。
ナゼか?この事について説明するためには、
転職エージェントのビジネスモデル
について理解してもらう必要があります。
転職エージェントが無料で使えるのは、企業からお金を貰っているから。
この報酬は、転職が成功した際の成功報酬です。
なので、エージェントには構造上
転職させたい
というバイアスが働きます。
なので、エージェントの言いなりになると、自分の希望に合わない転職を”させられて”しまう可能性もあるのです。
強引に転職を勧められた…という話は、珍しくないですよね。
もちろん、転職エージェントに悪意がある訳ではありませんが、この構造は理解しておきたい所です。
エージェント選びのポイント
では、転職エージェントはどれを選べばいいのでしょうか?
転職エージェントを大きく分けると
- 業界問わずに広く求人のある全方位型
- 特定の業界やコンセプトに特化した特化型
- 自分の経歴を登録してオファーを待つスカウト型
この3種類があります。
選び方としては、
- 業界に明確な希望がなければ全方位型
- やりたいことが明確なら業界特化型
- 人材価値を確かめたいならスカウト型
といった感じです。
詳しい選び方はこちらの記事にまとめています。参考にしてみてください。
無能に最適なオススメ転職エージェント3選
では、無能を感じる人へのおすすめ転職エージェントをご紹介したいと思います。
今の会社はイマイチだと思っているど、強い自信がある訳ではない。
そのような人が転職活動を始める場合、
求人数の多い全方位型エージェント
を中心に選ぶと良いでしょう。
自分の可能性を広げることができますし、たくさんの求人があれば自信もつきます。
また、人材価値を確かめたい人は
スカウト型エージェント
で求人を待つのもオススメです。
結論
この3社を、目的や転職活動のスタイルによって使い分けると良いでしょう。
では、おすすめ3選を個別に見ていきましょう!
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、求人数の豊富さが最大の特徴。
業界最大手なので、実績も十分。信頼できるエージェントです。
経験豊富なキャリアコンサルタントが、あなたの強み・希望に合った仕事を紹介してくれるでしょう。
支援内容も一通りそろっていて、履歴書添削や面接練習などもお願いできます。
全方位型を検討するなら、一番に候補に入るエージェント。
- 幅ひろい選択肢を持って職探しがしたい
- 現在の年収に自信がない
といった人にオススメです。
doda
dodaは、求人の量と質のバランスが良いのが特徴の全方位型エージェント。
年収診断や合格可能性診断なども揃っており、豊富なデータから自分の現在地を知ることも出来ます。
スカウトサービスも併用できるので、求人を探す・待つの両側から職探しが可能。
- 求人の質と量のバランスを重視したい
- スカウトも活用しながら転職活動を進めたい
- 自分にどんな可能性があるのか見極めたい
と言った人は、dodaを選ぶと良いでしょう。
迷った人はとりあえずこれ!というエージェントです。
ちなみに、dodaは僕も愛用している転職エージェントです。
体験談などもまとめていますので、参考になれば嬉しいです。
【体験談】転職エージェントのdodaを海外駐在員が使ってみたら【自己肯定感爆上がり】
doda合格診断を海外駐在員がやってみた 結果と信憑性も検証
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラスに特化したスカウト型エージェント。
自分の情報を登録しておき、企業からのスカウトを待ちます。
高年収求人が豊富で、ハイクラス層の利用満足度が高いのが特徴。
- 現在ある程度の年収がある
- 年収アップを狙って転職したい
- 自分の市場価値を見極めたい
と言った、キャリアアップを狙えるエージェントです。
自信がない人でも、登録するだけなら無料。
全方位型で求人を見極めつつ、ワンチャン狙っていく…という使い方がオススメです!
無能にこそ勧めたい!転職活動にキャリアコーチングという選択肢
転職エージェントが無料で使えるというのは、利用者にとって大きなメリットです。
しかし、採用企業とエージェントに利害関係があるのは避けられません。
そこで、この利害関係を排除し、本当に利用者にコミットするべく、近年注目されているのがキャリアコーチングスクール。
断言します。
能力に自信が無い人ほど、転職にキャリアコーチングを活用すべきです。
詳しく解説していきます!
キャリアコーチングって何?
キャリアコーチングとは、利用者の現在・将来のキャリアをサポートするサービス。
コーチとの対話を通じて自己理解を深めるコーチングスクールや、転職活動のノウハウを教えてくれるビジネススクールなどがあります。
最大の特徴であり、転職エージェントとの違いは、企業との利害関係が無いところ。
有料にはなりますが、その分利用者にコミットしたサービスになっています。
どんなメリットがあるの?
キャリアコーチングでは、強引に転職を勧められることがありません。
スクールと企業に利害関係が無いので、転職させるメリットが無いからです。
もちろん転職支援も行ってくれますが、それも含めた
幅広い選択肢からキャリアを検討できる
というところが、最大のメリットでしょう。
有料なので、利用者の利益と結果に強くコミットしてくれるのも特徴。
そうでなければ、顧客を獲得することができないからです。
このように、転職エージェントとは違った独自のサービスが、キャリアコーチング。
自信が無い人、転職に失敗したくない人は、一度は検討すべきです。
おすすめの転職特化コーチングスクール
コーチングスクールには様々なタイプがあります。
主要なコーチングスクールを
- 得られるものは何か?
- 転職を前提とするか?
で分類すると、下記の図のようになります。
ここで、30代の人が転職を前提とした場合のおすすめコーチングスクールは
この2社です。
マジキャリでは、コーチとの対話を通じた自己理解に加え、実際の転職活動支援もしてくれます。
自己理解を深めつつ転職活動をしたい人におすすめ。
キャリアグリップでは、実践的な転職活動のステップを、トレーナーと一緒に勧めることが出来ます。
内定が取れなければ全額返金…という内容で、かなりの自信とコミットが伺えるスクール。
未経験業界への転職成功事例も豊富で、絶対に転職を成功させたい人にオススメです。
その他のコーチングスクールや選び方については、こちらの記事にまとめています。参考になれば嬉しいです。
シニアマネージャーが本気で選んだキャリアコーチング8選【目的別の選び方も徹底解説】
まとめ|行動してる人、偉い
今回の記事では、自分の事を無能だと感じている30代の人に向けて、転職活動の進め方をご紹介してきました。
現状の不満を改善しようとせず、毎日愚痴と文句ばかりを言いながら、何の努力もしない。
どの国でも、多数派なのはそいう言った人達です。
でも、あなたは違いますよね。
今の状況に不安と危機感を感じ、改善するために行動をはじめています。凄いことです。
しっかりと自己理解を進め、転職エージェントやキャリアコーチングなどのサービスを上手く使いながら行動していけば、きっと素晴らしい未来が訪れるはず。
そんなあなたの人生に、今回の記事が、役に立てれば嬉しいです。
今回の記事は以上です。
少しでも感じたことがあれば、ぜひ記事にコメントしてください!
それでは、また。