かどいちと言います。ドイツに駐在しながら、海外20カ国を子連れで旅してきました。
今回の記事では
海外旅行|駐在に持っていくベビーカー
について、書いていこうと思います。
子連れで旅をするためにベビーカーは必須だと思いますが、最適なベビーカーは状況によって異なります。
僕自身、海外に持っていくベビーカーにはかなり迷いました。
そこで、今回の記事では
海外でベビーカーを使う時の注意点
について、僕の経験や失敗談を元にまとめていきます。
その上で、僕が選んだベビーカー「LEBELLE」を、忖度なしでレビュー。

実際に使ってみて、海外旅行向けベビーカーとして最適なんじゃないかと思っています。
子連れで海外にチャレンジする方の参考になる内容ですので、ぜひご一読ください。
それでは早速みていきましょう。
目次
そもそもベビーカーって必要?
これから海外に行く人、特にはじめての子連れ海外という人は
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そもそもベビーカーって必要なの?
という疑問が出るかもしれません。
これについては、僕の中で既に答えが出ています。

持っていった方が良いと思います。
理由を詳しく説明していきます!
結論|持っていった方が良い
海外旅行に行く際、ベビーカーを持っていた方が良い理由は下記の通りです。
- 子供が思ったよりも歩かない
- 現地にベビーカーがあるとは限らない
慣れない海外。子供はいつもより、ぐずる|歩かないといった事が増えます。
そして、現地の観光地に無料のベビーカーが置いてあるとは限りません。
有料で結構なお値段がすることも珍しくないです。
ぐずる子供を抱っこしながら観光地を数時間歩くのはかなりキツイ。

僕は必ずベビーカーを持っていくようにしています。
特に、小回りが効いて取り回しの良いベビーカーをオススメします。
子供が歩く時は、ベビーカーに荷物を置いて歩くことができるからです。

子連れ海外旅行は荷物が増えがちだからね。
海外旅行向けベビーカー選び方のポイント
では、海外旅行に持っていくベビーカーはどのようにして選べば良いのでしょうか?
ここからは、海外旅行特有のポイントとベビーカーの選び方を、実際に使った経験を元にまとめていきます。
行き先の路面状況
一口に海外といっても、国によって路面状況は全然違います。
同じヨーロッパでも、古い都市ほど石畳がハード。
例えばベルギーのブリュッセル旧市街では、ベビーカーでは思うように進むことができませんでした。


デコボコの石畳が非常にキツかった。
国によっては歩道が極端に狭かったり、下手するとなかったりもします。
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そんなこと言われても、行き先の路面状態なんてどうやって調べるの?
と、尚更不安になるかもしれませんが、そんな時に便利なのが
Googleストリートビュー
です。
歩いて回る範囲をざっくり見ておけば、路面状態がだいたいわかると思います。
ハードな石畳の場合は、車輪がしっかりしたタイプのベビーカーだと進みやすいです。
施設の状況| エレベーターはあるか
次に、行き先の施設にエレベーターがあるか?も調べておきましょう。
例えばバチカン美術館には、エレベーターが1個もなくて、抱っこ紐で下の子供を抱えながら上の子をベビーカーに乗せて担いで回りました。

【前日予約】バチカン美術館のチケットが売り切れだった時でも待ち時間ゼロで入館する裏ワザ
ヨーロッパの歴史的な施設には、エレベーターが付いていない事も多く、注意が必要。
コンパクトに折り畳めるベビーカーなら、階段にも対応しやすくオススメです。
行先での交通手段
行き先での交通手段でも、ベビーカーに対する制約が発生します。
例えばタクシーを使う場合。
2人乗りベビーカーや折り畳めないタイプだと、大型のタクシーでなければ乗れなかったりします。
また、地下鉄を使う場合も注意が必要。
ヨーロッパには、エレベーターのついていないホームが多いからです。
意外とベビーカーに優しい交通機関がバスです。
乗り降りの際に少しだけ持ち上げる必要はありますが、それさえ乗り切ればスムーズに移動できるからです。

僕が一番よく使うのはバスかもしれません。
いずれにしても、目的地までの経路や移動方法については、事前によく調べておきましょう。
機内に持ち込みすべきか預けるか
ベビーカーで飛行機に乗る際、方法としては
- 受託手荷物と一緒に預ける
- 乗り込む直前に預ける
- 機内に持ち込む
の3つの方法があります。
お勧めはズバリ「機内に持ち込む」です。
なぜかというと、ベビーカーが出てこないトラブルが、結構な確率で発生するから。
というのも、海外の空港では
ベビーカーだけ別のゲートから出てくる
という事が珍しくありません。
しかも、どのゲートから出てくるかは聞かなければわかりません。

3回くらいそんなことがあり、以降はずっと持ち込んでます…
機内に持ち込めるのは、機内持ち込みサイズまで折り畳めるベビーカーのみ。
価格や耐久性を考えると、やはりLIBELLEがコスパいいかなと思います。
3年間使った「LIBELLE」を忖度なしでレビュー
それでは、20カ国を共に回ったベビーカーをご紹介します。
それが
Cybex LIBELLE
です。
基本スペック
まずは、CYBEX LIBELLEの基本スペックをまとめます。
・メーカー:CYBEX(サイベックス)
・参考価格:3万円前後(公式・Amazon相場)
・推奨年齢:6か月〜4歳ごろ(22kgまで)
・重さ:約6.3kg
・折りたたみ時サイズ:L20×W32×H48cm(機内持ち込み可)
上記はこの記事を書いている2025年10月時点のものです。

僕が買ったのは3年前なので、細部は少し違うかもしれません。
ベビーカー詳細と使い心地
そもそもこのベビーカーを選んだ理由は、ゴツいベビーカーの小回りが効かなくて困ったからです。
色々と悩みましたが、
- 機内持ち込みサイズまで折り畳める
- 駐妻さんが結構な確率で使っていた
といったことが理由で、LIBELLEを選びました。
開いたサイズはこんな感じ

ここから折りたたむとこんな感じです。

背もたれのリクライニングはほぼ出来ませんが、この角度でもウチの子は普通に寝てくれます。
バイザーを開くとこんな感じです。

雨が降ったら濡れてしまうので、ベビーカーカバーをしていました。
こんな感じで、「簡易ベビーカー」という感は否めません。
しかし、その分小回りが抜群で、機内持ち込みサイズまで折り畳めるのが大きなメリットです。
良いところ
そんなLIBELLEの良いところですが、ざっとまとめると下記の通りです。
- 機内持ち込みサイズに折り畳める
- 抜群の耐久性
- 段差などに対応しやすい
一番のメリットは機内持ち込みサイズまでに折り畳めるところです。
開閉も簡単で、慣れてしまえば、
- 折りたたみ:5秒
- 開く:3秒
くらいで出来るので、飛行機の出入り口直前までベビーカーで行き、乗り込む前に素早く畳めます。
ヨーロッパの石畳で3年使い倒した後のタイヤはこんな感じ。

流石にズタボロですが、それでもまだまだ使えます。

先日、シンガポールに行った時も大活躍でした!
【2025年9月】子連れで行ったシンガポール・ジョホールバル7泊9日の旅まとめ
また、前輪を浮かすのが簡単で、多少の段差ならヒョイっと前輪を乗せて超えられます。
このように、小回りと取り回しに非常に優れたベビーカー。
多少の段差や階段にも柔軟に対応できるのが嬉しいポイントでした。
イマイチなところ
一方で、LIBELLEのイマイチなところとしては、ざっと下記の通りです。
- ハードな石畳を進むのは大変
- 後ろ側に倒れやすい
- まぁまぁ重い
小回りは効くのですが、車輪がシングルでそんなに大きくないです。
なので、歴史的な都市のハードな石畳や、新興国の荒れた地面の場合、進むのに苦労しました。
また、前輪を浮かすのが簡単な代わりに、後ろ側に倒れやすいというのもデメリット。
取っ手の部分に荷物を引っ掛けられるのですが、荷物が重いと倒れやすくなります。
これについては、ベビーカー下の荷物入れに分散して荷物を入れることで対応していました。
重量は6.2kg。最軽量のベビーカーは3kg台なので、それに比べると少し重いです。

僕はさほど気になりませんでしたが、人によっては少し重いと感じるかもしれません。
オススメの人|そうでない人
ここまで、僕が3年使ってみて感じた良いところ・イマイチなところをまとめてきました。
これを踏まえると、オススメの人はこんな人かなと思います。
・子供が気分次第で歩いたり歩かなかったりする
・小回りの効くベビーカーが欲しい
・機内にベビーカーを持ち込みたい
子供が歩く時は台車変わり、歩かないときはベビーカーとして、どちらにも対応できます。
とにかく小回りが効くので、海外で起こりがちな「想定外」に柔軟に対応していけました。
機内だけでなくあらゆる場所(例えばサファリパークのトラムなど)にも折りたたんで乗せれるのもメリットですね。
一方で、オススメできないのはこんな人かなと思います。
・行き先の路面状況が悪い
・月齢が浅く、基本的にベビーカーから降りない
・とにかく軽いベビーカーが良い
こういった人にとっては、デメリットが強く出て、良さを十分活かせないかと思います。
LIBBELE機内持ち込み実績
機内持ち込みサイズは航空会社によって違います。
また、表記通り厳しくチェックするところもあれば、少々オーバーしてもうるさく言われないところも。
そんな中、僕が実際にLIBBELEを持ち込んだのは下記の航空会社です。
- ANA
- Peach
- ルフトハンザ
- EuroWings
- Sky express
ヨーロッパではEuroWingsを使うことが多かったですが、他のLCCでも全く問題ありませんでした。
不安な人の参考になれば幸いです。
海外20カ国をベビーカーで回った感想|失敗談
では、僕が20カ国を子連れベビーカーで回った失敗談を話していきます。
ちなみに、3年間の子供の年齢ですが
- 上の子|3.5才→6.5才
- 下の子|(妊娠)→2.5才
といった感じ。
最初はLIBELLEではなく、ドイツメーカーのHauckというベビーカーを使っていました(ドイツで買った)。
この左のやつですね。

車輪がしっかりしていて、ハードな石畳でも進みやすいA型ベビーカー。
が、その分小回りは効きづらく、もう少しコンパクトなベビーカーが欲しくてLIBELLEを購入しました。
序盤の旅慣れない時にやらかしたトラブルから、慣れても尚避けられなかった失敗まで、
海外ならではの実体験を、できるだけ細かくご紹介していきます。
飛行機の手荷物受取でベビーカーが出てこない
3回ほどあったトラブル。
飛行機から降りた後の手荷物受け取りで

ベビーカーが出てこない!
ということがありました。
あちこち歩き回って係員さんに質問し(しかも英語で)、なんとか教えてもらいました。

ベビーカーは別のゲートから出てくる。xx番に行ってみな。

えぇ…なんで…
どのゲートから出てくるか?は空港によって違うみたいで、2回目以降は

ベビーカーってどこのゲートから出てくるの?

xx番やで!
といった感じで、慣れはしましたが、時間とメンタルは持っていかれました。

深夜便で長距離フライトした後に、このトラブルは厳しかった。
このようなトラブルを避けるため、我が家では、ベビーカーを機内持ち込みするようにしています。
この点については、LIBBELEのメリットが最大限に活きるポイントかなと思います。
エレベーターが全くない
ローマ・バチカンに旅行した時の話。
非常に古い町並みなので全然エレベーターがありませんでした。

いや覚悟はしてたけれども。
サンピエトロ大聖堂やフォロロマーノといった施設は持ちろん
バチカン美術館や普通の地下鉄のホームにもエレベーターなし。
さすがにこの時は、IBELLEにして良かったと思いました。

一瞬で折りたたんで持ち運べるのが助かった。
石畳がハードすぎて進めない
LIBELLEの対応に限界を感じたのが
石畳がハードすぎて進まない
という時です。
前述しましたが、ブリュッセルの旧市街では石畳がハードすぎて、LIBELLEで進むのは苦労しました。
ベビーカー本体小さいことも相まって、路面の状態が悪い時にはかなり進みにくい印象。
このような場合は、ダブルの車輪でしっかりしたタイプのベビーカーを選んでも良いかもしれません。
これ以降僕は、事前にストリートビューで路面状態をチェックし、不安な場合はLIBELLEよりもHAUCKを持っていくようにしてました。

とはいえ、小回りが効かずに一長一短という感じですが。。。
結局行ってみないとわからない
こんなことを言うと元も子もないのですが

どれだけ事前調査してみても、行ってみなけりゃ分かりません
海外だと情報も少ないし、本当に細かな所までは事前調査では分かりません。
そして、細かなところでつまづくのが子連れ旅。

それが旅行の醍醐味でもあるのですけれど。
なので、完璧な準備を目指すよりも、不測の事態に柔軟に対応できるという観点で準備をするのが良いでしょう。
そういう風に考えると、小回りが効いて折りたためるLIBELLAは、海外用ベビーカーの最適解といって良いと思います。
二人乗りベビーカーってどうなの?海外で使ってわかった現実
最後に、子連れ海外旅行でありがちな
二人連れパターン
について考えていきたいと思います。
候補の一つとして思いつくのは、街でよく見かける二人乗りベビーカーでしょう。
僕自身、海外赴任中に二人乗りベビーカーを使っていたので、実際に使ってみた感想や使用感などをお伝えしていきます。
重くて取り回しは悪い
僕が使っていた二人乗りベビーカーはこちら。

前後に子供を乗せるタイプのベビーカーです。

車輪もしっかりしていて、悪路には対応しやすかった。
ただ、重くて小回りが効かないのはデメリットです。
曲がったり段差を越えたりするのは一苦労。
これで長時間の観光をするのは骨が折れると思います。
2人同時に乗せられるのはメリット
一方で、2人同時に乗せられるのはメリットだと感じました。
2人乗りベビーカーが一番活躍してくれたのは、日本からドイツへのフライトの時。

夜便で空港の待ち時間もそれなりにあったので、二人同時にベビーカーに乗せられるのは大きなメリットでした。

2人同時に寝るパターンには、一番楽に対応できました。
海外赴任の場合など、拠点間の長距離移動に対してはメリットが大きいです。
しかし、サイズが大きくて普通のタクシーには乗れません。
空港から家までは、BIgサイズタクシーを手配。少し高くつきました。
2人連れで旅行する時の代替案
このように、2人乗りベビーカーにもメリットはあるものの、海外旅行向きかというと考えもの。
双子で1歳前後の場合でもない限り、デメリットが強く出ると思います。
ここからは、我が家が試した、
2人連れで旅行する場合の方法
をお伝えしていこうと思います。
抱っこ紐+LIBBELE|下の子が2歳まで

動きやすさ優先の布陣です!
上の子が歩く時は下の子をベビーカー。そうでない時は下の子を抱っこって感じです。
抱っこで歩くのは少し大変ですが、小回り優先。
ベビーカー2台も試しましたが動きづらく、結局こちらに落ち着きました。

長時間の抱っこはしんどいので、嫁と交代で抱っこしたり、隙あらばベビーカーに置いたり。
なので、抱っこ紐は脱着がしやすいタイプが便利だと思います。
僕が使ってたやつはこれ。抜群の脱着性能でした。
LIBBELE+ベビーカーアタッチメント|抱っこがキツくなったら
下の子が重たくなって、抱っこがキツくなってきたら、ベビーカーの後ろにアタッチメントをつける方法。
僕はこれを買いました。ベビーカーの形状に関わらず取り付けられるタイプです。
こんな感じになります。


そこそこ小回りも効くし、バランスいい布陣だと思います。
ただ、デメリットもあって、
- セットでの機内持ち込みはできない
- 悪路への対応力がさらに下がる
- ベビーカーを折り畳めなくなる
という感じ。
振り返ってみると、LIBELLAのメリットが死に、デメリットが増幅される仕様でした。
2人とも歩かない時に、悪路でなければ快適です。状況次第では選択肢に入るかなという感じ。
LIBBELE+乗れるキャリー|下の子が2歳から
乗れるキャリーで、子供と荷物を同時に運ぶ布陣です。

上の子が歩く時はキャリーを持ってもらうことも可能。疲れたら2人とも乗せて大人が運びます。
ホテルについて街歩きをする場合はLIBBELEだけ持っていってます。
ぐずったら普通に抱っこ。
上の子がそこそこ歩くなら、これが一番楽かもしれません。
以上、僕が20カ国の海外旅行を通じて試行錯誤した内容でした。
ご家庭によって子供の性格も違うので、色々試してみるしかないとは思いますが、
僕の事例が参考になれば嬉しいです。
まとめ|海外旅行ベビーカーの最適解
今回の記事では、海外旅行向けベビーカーについて、僕が20カ国の子連れ旅行で試行錯誤した内容をまとめてきました。
海外には行ってみないとわからないことが沢山あります。
そんな中オススメしたいのは、不測の事態にも柔軟に対応できる、折りたたみ式のベビーカー。
僕はCybexのLIBBELEを3年間使っていますが、今でも海外旅行に行く際は重宝しています。
駐妻さんの多くが使っており、多くの人にとって便利なベビーカーだと思います。
よかったら試してみてください。
このブログでは、子連れの人が海外旅行先で困らないよう、できるだけ細かい現地の情報をお届けしています。
よかったら他の記事も覗いてみてください。
【2025年9月】子連れで行ったシンガポール・ジョホールバル7泊9日の旅まとめ
今回の記事は以上です。
ではまた、次の記事でお会いしましょう。