かどいちと言います。現在ドイツ駐在員として働いています。
海外赴任の内示を受けた!という皆さん、車の処分先はもう決まりましたか?
車の処分って大きな決断になりますよね。
それだけに、どうしたらいいのか迷っているという人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では、海外赴任の時に車をどうするか?
その判断基準や注意点にがわかるように、ポイントをまとめてみました。
記事の中では、売った場合・維持した場合の違いをできるだけ数字で比較しています。
なので、客観的な判断の助けになるような記事だと思います。
車どうしよう…?
そんな悩みがあるなら、ぜひ一度読んでみてください!
それではどうぞ!
目次
海外赴任するときに車はどうする? 判断基準を解説
海外赴任する時車をどうするか?に関しては、大きく2つの選択肢があります
・売る
・家族or知人に預かってもらう
厳密には廃車や譲渡などの方法もあるんですが、その場合ほとんど迷うことは無いと思います。
逆に、迷っている人は実質上記の2つの選択肢ってことですね。
まぁ、こんなこと言うまでも無いと思いますが、結局どうするのが良いのでしょう?
大きな決断となるだけに、迷う人も多いのではないでしょうか。
そこで、売るか預けるかの判断基準をまとめてみました。
維持するか?売却するか?の判断するためには、下記の要因について考える必要があります。
・維持費(駐車場や税金など)
・売却→再購入の価格差
・車へのこだわり
一言で言うと、費用と車への愛を比べて決める。という感じですよね。
とはいえ、これだけではフワッとしすぎてて判断できないと思います。
そこで、維持した場合と売却した場合の違いを、できるだけ数字で比較していこうと思います!
維持費
車を維持する場合、必ず維持費がかかります。
また、費用以外にもメンテナンスが必要。売らずにどこかに預けて置く場合、何かしらの手間がかかります。
ここでは、維持する場合に必要な事をまとめていきます。
数字で見る維持費
車を維持する場合にどんな費用が掛かるかというと、
普通車の場合はざっくりこんな感じです。
自動車税 39,000/年 |2L以下の場合
駐車場 10,000/月 |地方都市の平均はこのくらい
車検 100,000/2年 |相場はこのくらい
尚、保険は解約する前提なので、あえて入れてません。
これら全てを月あたりの費用に換算すると、
17,416円/月
となります。また、海外赴任の期間を5年と考えると、
1,044,960円/5年
となりました!!
おお、結構かかりますね、、、
自分で書いててびっくりしました。
意外と維持には結構なコストがかかるようです。
ちなみに、自動車の登録を抹消しておけば税金や車検代はかかりませんが、預けている間車を動かせなくなってしまいます。
車はずっと動かさないでいると様々な不具合の原因になりますので、登録を抹消するのは現実的じゃないかな、と思います。
忘れてはいけない”メンテナンス”
また、維持するにあたってメンテナンスや管理も必要です。
ざっくりこんなことしないといけません。
・定期的にエンジン始動、走行
・洗車・清掃
・バッテリーチェック
・タイヤの空気圧チェック
このように、意外と手間がかかるんです。
家族や知人に預かってもらうにしても、結構大変だし頼みにくいですよね。
全部代行してくれるサービスもある
管理やメンテナンスが面倒!って場合は、
これらを全部代行してくれるサービスもあります。
22,330/月~ と、まぁまぁなお値段ですが、試運転や清掃まで全部やってくれる上、監視カメラ付きでセキュリティーもバッチリ。
駐車場代やメンテナンスの手間をトータルで考えると、お得なサービスと言えるかも。
売却→再購入の価格差
海外赴任から帰ってきた時に車を使うという人は、売却→再購入の価格差について考える必要があると思います。
維持費 VS 価格差
これで判断するのが分かりやすいですよね。
ただ、見積もりが難しいのが価格差。
車の売却価格は、車種や時期によって大きく変わるからです。
価格差を判断する方法
そこで、価格差を調べるために、見積を取ってみましょう。
その後、同じ車種・年式の車の市場価格を調べれば値差がある程度わかるかと思います。
帰国後同じ車を買い戻すと想定すると、同じ車種で3~5年前の年式の車の価格を調べるのもいいかもしれません。
売却→再購入の価格差の目途が立てば、維持費と価格差を比較して判断するのがいいかなと思います
ただ、メンテナンスなどの費用や手間を考えると、よほどの場合でない限り維持費が勝ってしまうと思います。
1年とかの短期赴任でなければ売った方が得でしょう。
車へのこだわり
車へのこだわりについては、お金に置き換えることができません。
というか数字にはできないと思います。
いろいろオプションを付けてこだわってデザインした車。大好きな愛車。手放したくない。
そういう場合は手放してはいけません。一度手放すと手元に戻ってくることはありませんから。
まぁ最後売るかどうかを決めるのは、維持費とか手間とかではなく、こだわりの強さかもしれませんね。
維持費を出せるほど車への愛があるか?
そういう判断になるのではないかと思います。
判断基準のまとめ・結論
で、結局どうするのがいいの?って話ですが、まとめるとこんな感じです。
・今乗っている車にこだわりがある
・赴任期間が短期間で帰任後も車を使う
赴任期間が長い
帰任後に車を使うかわからない
で、どっちがお勧めかというと断然“売る”です。
預けておくと管理やメンテナンスに手間がかかる上、維持費もどんどんかさみます。
一方で、海外赴任の期間は不確かなもの。
“1年という前提で赴任してからはや5年”
なんて話も聞いたことがあります。
「どちらにしようか迷っている」とか、「理由はないけど気が乗らない」くらいであれば、思い切って売ってしまった方が良いでしょう。
一方で、一度車を手放すと同じ車は二度と手に入りません。
こだわりを持って乗っている人は、売ってしまうと後悔する可能性ありです。
費用と相談しながら慎重に検討してください。
車を売る場合の注意点
車を手放すという人の大半は“売る”という選択になると思います。
そこで、車を売る際の注意点をまとめておこうと思います。
早めに準備の準備がカギ
車にかかわらず、大きなものを売ろうとするとき、
一番良くないのが「急いで売る」ことです。
急いでいる&売れないと困る状態だと、価格交渉で圧倒的に不利になってしまうからです。足下見られがち。
海外赴任の準備は色々と忙しいですが、できるだけ高く売るためにも見積などの検討は早めに初めておく方が良いでしょう。
赴任2カ月前くらいには見積もりを始めるのが良いんじゃないかと思います。
これも含めた海外赴任の準備について別記事でまとめています。
【図解】海外赴任の準備とスケジュール 時期ごとのやることが一目でわかるよ!
高く売るために合見積
海外赴任の準備で忙しい時、できるだけ楽して車を売りたいという気持ちはとっても良くわかるのですが、安易に売ると結構な額の損をしてしまいます。
一番楽な方法は、近くの中古車屋さんに行って、はいどうぞ!って感じ。
でもそれだと価格交渉ができません。
僕の経験ですが、複数社で見積+価格交渉で、10万円以上の差がついたこともあります。
面倒なのをグッとこらえて、複数社に見積を取るようにしましょう。
赴任後の売却は注意が必要
海外赴任後に車を売るという人は注意が必要です。
自動車の売却のためには印鑑証明が必要となりますが、海外赴任すると日本国内に住民票が無くなります。
すると印鑑証明が取れなくなってしまうので、車が売れなくなってしまうのです。
こういった場合、海外の領事館で「サイン証明書」を発行してもらうことで代用可能なのですが、平日しか空いてない領事館に行って、書類を海外から日本に送って、、、、等々メンドクサイです。
特別な理由が無ければ、海外赴任前に売却する方が良いでしょう。
ちなみに、住民票を抜く前に印鑑証明を取得しておくとしばらく使えますが、
車の売却時には3ヵ月以内の印鑑証明が要求されることが多いですので、合わせて注意が必要です。
車を売る時に便利なサービス
車を売ると一口に言っても、
・いつでも売れるから、できる限り高く売りたい
・通勤で車を使うのでギリギリまで乗りたい
・交渉の時のセールストークが本当に苦手
などなど、人によって色々ありますよね。
そこで、各種サービスとその特徴・おすすめの人について、簡単にまとめていこうと思います。
少しでも高く売りたい人|一括査定
少しでも高く売りたいという人にオススメなのは、一括査定見積サービス。
一括で複数社に車の価格見積を頼むことができるので、価格比較が短時間でできます。
時間をかけずに、できるだけ高く売りたい
という人はこれが最適かな、と思います。
注意点は、依頼した瞬間にめちゃめちゃ電話がくること。
営業の電話が苦手な人は少し注意が必要です。
話すのが苦手な人|オークション
セールストークや価格交渉が苦手!って人は、オークションに出品できるサービスもあります。
最低落札価格を自分で設定し、それを超えなかった場合は売ってもキャンセルもOK。
オークションなので、最大価格が引き出しやすいというメリットがあります。
交渉したくないけど高く売りたい
そんな人にオススメ。
ただ、車の引き渡しから売却までに時間がかるのと、オークションの準備がちょっと手間なのがデメリット。
ギリギリまで車を使うことはできなくなるので、その点は注意が必要です。
あと、売却時に楽天ポイントが1000ポイントもらえます。地味に嬉しい。
ギリギリまで乗りたい人|海外赴任専門業者
通勤で車を使うのでギリギリまで車を使いたいって人には、海外赴任専用の売却サービスがあります。
出発当日に、国際空港で車を引き渡すのも可能なので
マジでギリギリまで車を使いたい
そんな人には嬉しいサービスになっています。
ただ、便利なサービス程コストがかかるもの。
査定価格が低くなる可能性もあるので、しっかりと見極めなくてはいけません。
中古車屋さんへの見積もりも別にとっておき、査定額を比較しながら判断するのが良いかと思います。
あえて中古車屋さんを回るという選択
もちろん、車屋さんを回るというのもアリです。
中古車屋さんやディーラに行くと、基本的にはちやほやしてもらえます。
コーヒーとお菓子が無料で出てきたり、
”海外赴任するなんて凄いですね!”と、承認欲求を満たしてくれたりします。
なので、
海外赴任準備の息抜きにあえて中古車屋さんを回る
この選択肢も書いておこうと思います。
時間が十分にあるなら気分が良くなるのでお勧めです。
セールストークに踊らされて安値で売らないように注意は必要ですけどね!
まとめ
最後に、今回の記事で書いたことをまとめるとこんな感じ。
・維持費(駐車場や税金など)
→維持するだけで17,416円/月+メンテナンスと管理費用
・売却→再購入の価格差
→見積と市場価格を比べて見極めるべし
・車へのこだわり
→車を愛しているなら売ったらダメ!
・早めに準備を始めるべし
→急いでいると不利になるよ。
・複数社に見積を取るべし
→1社だけだと交渉できないよ。
・赴任後に売るのはメンドクサイ
→理由がなければ赴任前に売ろう。
費用だけを考えると、よほどの場合でなければ売った方が得ですが、車への愛と比べて決めましょう。
車の売却は、渡航日の2か月くらい前から見積などの準備を初め、1~2週間前くらいに引き取ってもらうようなスケジュールがオススメです。
今回の記事が皆さんのお役に立てば嬉しいです。
ではまた!
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