承認欲求が強い人ってホント…ウザい!
そんな悩みを持ってこの記事にたどり着いた方、こんにちは。
かどいちと言います。ドイツで駐在員として働いています。
承認欲求は誰にでもあるものですが、それが強すぎると非常に厄介です。
僕はこれまでシニアマネージャーとして、日本|スイス|ドイツの3か国で働き、フランスやイタリア、トルコやスロバキアなどの人とも一緒に仕事をしてきました。
その中で、人間関係をこじらせる最大の原因は、強すぎる承認欲求だと感じています。
立場上、さまざまな人と関わる機会がありましたが、承認欲求が強い人には僕も本当に悩まされました。
なので、同じように悩んでいる人の気持ちはよくわかります。
そこで今回の記事では、承認欲求が強い人に悩まされている方に対して
承認欲求が強い人の
- うざすぎるの特徴
- 対処法
- 上手な付き合い方
などについて解説していこうと思います。
僕が沢山の国や人と関わりながら、承認欲求の強い人に対処するため、試行錯誤し積み上げたノウハウをお伝えしようと思います。
その上で記事の後半では、自分がうざい人間にならないように、承認欲求をコントロールする方法についても解説していきます。
人間関係に悩む人の助けになる記事だと思いますので、ぜひ読んでみてください。
それでは早速見ていきましょう!
目次
そもそも承認欲求とは?
初めに、そもそも承認欲求って何?って話をしておこうと思います。
承認欲求とは、他の人から評価されたり認められたりしたいという心理的な欲求。
マズロー(アメリカの昔の偉い人)によって提唱されたものです。
彼は、心理的欲求5つのレベルに分けて整理しました。
下の図を見たことがあるって人も多いのでは?
ピラミッド上に欲求の階層が分かれていて、一つの欲求が満たされると、次の欲求が芽生えてきます。
承認欲求はこのうち上から2つ目。
自分の能力や成果を他人に認めてほしい。尊敬されたり称賛されたりしたい!という欲求のことです。
一つ下の”所属と愛の欲求”は満たされているけど、承認欲求は満たされてない
そういう人が、”承認欲求が強い人”と言えるでしょう。
うざい!承認欲求が強い人の特徴5つとその心理
次に、承認欲求が強い人のウザすぎる特徴5つを見ていきましょう。
ウザさの程度は別として、周囲に一人はいるのでは…?
他人の話を遮って自分の話
で、承認欲求が強い人の特徴1つ目が、「他人の話を遮って自分の話をする」所です。
こんなやり取り、身に覚えはありませんか?
この前北海道に旅行に行ったんですけど、おみ…
えーそうなんだ!俺もこの前沖縄に旅行に行ってさ!めっちゃ海綺麗だったんだよね!
そ…そうなんだ。
(お土産買ってきたって話したかったのに)
こちらが話したい事を途中で遮り自分の話。
おかげで結論までたどり着くことが出来ません。これはウザい。
これはどういう心理かというと、
自分に興味や関心を持ってほしい
という事。他人の話よりも言いたい事よりも、まずは自分。
こういう自己中心的な考え方なのです。
二言目にはマウント
同様に、会話の二言目には謎のマウント。これも承認欲求が強い人の特徴です。
この前北海道に旅行に行ったんです!
えーまだ国内旅行なんて行ってるの?これからは海外の時代だよ!俺はこの前韓国に行ったんだけど…
す…凄いですねそれは
一々こちらのやることを否定してきて不快ですよね。
自分の優位性を感じたいがために、他人の価値観を認めない。
この心理は、
とにかく自尊心を満たしたい
です。
承認欲求が強い人は、自分と他人をいつも比べています。
そして、周囲の人に対して自分が「上」にいないと、自尊心を保つことができません。
なので、事あるごとに「自分の方が凄い」「お前は大したことない」といった発言を繰り返すのです。
話が長くて要点がわからない
やたら話が長い割に、何が言いたいか分からない人っていますよね。
実はこれも承認欲求の現れだったりします。
この前の会議で出した僕のアイデア、評判良かったじゃん?
実は大学時代には思いついてたんだよね!
そうなんだ、会議出てないから知らないんだけど、どんなアイデア?
その前に大学時代の話をしないといけないんだけど、大学生ってくだらない話しかしないじゃん?
それとは違って僕はいろいろ考えるタイプだったんだけど、当時から周りの人に一目置かれててさ…
う…うん(何の話?)
長い。何が言いたいんだ。
実はこれ
凄いね!と言って欲しいだけ。
なのです。特に何かを伝えたい訳ではありません。
聞き手にとってはどうでもいい話ばかりですが、本人は
凄いでしょ!
と思って話しています。
幼児が「見てみて!」と行ってくるのと、心理的には同じなのです。
間違いを認めない
承認欲求が強い人は、常に他者からの承認を求めています。
これは、裏を返すと”自分で自身の価値を認められない”ということ。
もし間違いを犯し、それを周囲から指摘されようものなら、たちまち自尊心を保つことができなくなってしまいます。
だから、承認欲求が強い人は、自分の間違いを素直に認めず責任転嫁が多い傾向にあるのです。
また、明らかに自分の責任でも
- 誰も悪くない
- 仕方ない
- 悪者探ししは生産的じゃない
といった、もっとらしい事を言って責任逃れをする場合もあります。
すぐに機嫌が悪くなる
承認欲求が強い人は、すぐに機嫌を損ねるのも特徴です。
- 間違いを指摘された時
- 話を聞いてもらえなかったとき
- 自分よりも他人が優先されているとき
などなど、あらゆる場面で機嫌を損ねます。
そして、露骨に「自分が不機嫌である」事をアピールしてきます。
そうすることで構ってもらえる。自分は周囲から特別視されるべき存在だ。
そのように思っているのです。
承認欲求が強い人がまき散らす”迷惑”とは
ここまで解説してきましたが、承認欲求が強く、それを表に出す人には、
- 自己中心的
- 客観性に欠ける
- TPOを考慮しない
などなど、様々な問題点が見えてきます。
これらの根本にある、承認欲求が強い人の目的は「自分の承認欲求を満たすこと」
その特徴的な態度や行動によって、周囲に多大な迷惑をかけています。
どんな迷惑をかけるのか?見ていきましょう。
議論が前に進まない
例えば会議をする時、その目的は、メンバーで意見やアイディアを出し合って結論を出すことです。
しかし、承認欲求の強い人が目的とするのは、自分の承認欲求を満たすこと。会議の目的など二の次です。
なので、会議や議論の最中でも、こんな言動をする傾向があります。
- 他人の主張を遮って自分の話をする
- 合理性に関わらず自分の主張を通そうとする
- 他人のアイディアの否定ばかりする
さらに、相手をしてもらえなくなると機嫌を損ね、全く会議に参加しなくなります。
つまり、議論が前に進まなくなるのです。
持ち上げても無視しても厄介です。非常に迷惑。
時間を奪われる
承認欲求が強い人は、長い時間にわたり論点が分からない話をするという習性があります。
その目的は「凄いと言ってもらう事」なのですが、聞き手からするとどうでもいい内容ばかりです。
有益な情報が手に入る訳でもありません。
従って、こちらの時間をひたすら奪われますが、こちらにはなにも残りません。
ハイリスクノーリターン。すなわち”無”です。
目的を見失う
承認欲求が強い人は、とにかく強く主張してくることが多いです。
いわゆる”声が大きい人”ってやつですね。
さらにその主張、合理的でなかったり論理が破綻してたりする場合も多いです。
例えば会議の中で、このような主張を繰り返されるとどうなるか?
何について話していたのか、みんな分からなくなるのです。
会議は目的を見失い、いつまでも終わりません。
2時間、3時間と続いた会議の最後では、なぜ会議をしているのか全員わからない…という状態に。
組織が成功するためには、「時間をどれだけ上手に使うか?」が鍵になります。
これに対して承認欲求が強い人は大きな損失をもたらすわけです。
雰囲気が悪くなる
承認欲求が強い人の、
- 他人の意見を否定してマウント
- すぐに機嫌を損ねる
といった特徴が、周囲の人の気分を害し、場の雰囲気を損ねるのは想像に難くないでしょう。
一緒にいるだけでイヤな気分になる。
もしかしたらこれが一番の迷惑かもしれませんね。
特に、上司の承認欲求が強いと面倒なことになりがち。
下記の記事では、厄介な上司の攻略法をタイプ別にまとめています。
もしあなたが上司の承認欲求に悩まされているのなら、参考になるかもしれませんので、よかったら覗いてみてください。
嫌いすぎる上司!6つのタイプ別攻略法と振り回されないためのコツを一挙解説する。
承認欲求が強い人の心理と上手な付き合い方
さまざまな迷惑を周囲にばらまく承認欲求が強い人。
周囲にそんな人がいて困っている!という人も多いのではないでしょうか?
ここからは、承認欲求が強い人との上手な付き合い方や対処法をまとめていこうと思います。
承認する or 距離を取るの2択
承認欲求が強い人への対処法は、大きく2つあります。というか2つしかありません。
それが、
- 承認し続けて信頼関係を築く
- 距離を取って極力関わらない
ということです。
というのもあの人達、承認欲求が満たされるまで人の話なんて聞かないのです。
言動に迷惑してるとか、やめた方が良いとか、そんなこと言っても聞いてもらえません。
だって承認欲求が強い人は
- 人の話を聞かない
- 間違いを認めない
- 都合が悪くなると機嫌を損ねる
これらの特徴があるのですから。
俺が意見を言っているのに迷惑な訳ないだろ!お前が間違ってる!
となるわけです。
うん、とってもメンドクサイ。
正直な話をすると、できるだけ距離をとって、極力関わらないことをオススメしたいところ。
適度な距離感を確保する方法
とはいえ、相手の方から距離を詰めてくる場合もあります。
そういった人と距離を取るには
しっかりと嫌われる
ことが重要。
そのために、”ハッキリと””キレ気味に”言い返していきましょう。
例えばこんな感じ。
- ちょっと黙って!忙しくて話を聞いてる時間がない!
- ちょっと待って、少しは話を聞いて!
- 話が長い!何が言いたいのか分からない!
承認欲求が強い人は、他者から認められないと自分が保てません。
ガツンと言えば、びっくりしたりしょんぼりしたりすることが多いです。
…ゴメン
一度言い返すと、しばらくは相手の方から距離を置いてくれるでしょう。
【実体験】上司にキレたらその後どうなるのかを検証した【何も起きなかった】
再度相手が距離を詰めてきたらもう一度言い返す。
好かれず嫌われすぎず、適度な距離感を保つのがオススメ。
好きな人に好かれることも大事ですが、嫌いな人に嫌われることはもっと大事です。
相手の迷惑な行動に自分の人生を奪われないようにしましょう。
付き合い続けるなら覚悟が必要
一方で、嫌われるのはイヤとか、職場内での立場が悪くなる…という人もいるでしょう。
直属の上司や隣の席の人など、距離を取るのが難しいケースもあります。
そういう場合に、関係を保ちつつ付き合う方法もあるにはあります。
ただ、それには多大な時間と労力を使う覚悟が必要。
承認欲求が強い人が喜ばれる行動は単純です。
- 長い話を聞く
- 惜しみない称賛を送る
- マウントに対して「凄いね」
また、これらを繰り返すことで、多少は話を聞いてくれたり、こちらにリスペクトを示してくる可能性もあります。
ただ同時に、相手がさらに距離を詰めてきたり、もっと長い話を聞かされることになるのです。
もっと話聞いて!もっと褒めて!!
あなたの時間は奪われる一方です。本当にそれでいいのでしょうか?
自分の目的に合わせて決めよう
もちろん、自分にとって大切な相手だったり、どうしても切れない関係性の場合もあります。
そういった場合、相手を承認し続けながら、少しずつこちらの話を聞いてもらわなければいけません。
言動の迷惑さに自分で気付くよう、相手の自尊心を損ねないように、少しずつ種をまく必要があるのです。
ただ、承認欲求を満たすのは簡単ではありません。数年という単位で時間が必要になります。
あなたの本当にやりたいことは何なのか?
それに対して、相手とどういう関係性を築くのがよいのか?
よく考えた上で対応を決めましょう。
それがよくわからないという人は、人生の目標を立てるのがオススメです。
少し大げさに感じるかもしれませんが、日々の行動・判断の基準がはっきりと決まりますよ!
人生の目標を決めたら全ての悩みが解決した【決め方と具体例も紹介】
自分の承認欲求をコントロールする方法
最後に、自分が迷惑な人にならないよう、承認欲求をコントロールする方法についてまとめます。
承認欲求が強いこと自体は問題ではありません。
むしろそれを原動力に、ビジネスやスポーツなどで良い結果を出している人もたくさんいます。
問題なのはそれをコントロールできず、他人にぶつけてしまう事です。
上手にコントロールして、周囲の人と良好な人間関係を築いていきましょう!
自分の承認欲求を理解する
承認欲求をコントロールするために最も大切なこと。
それが、自分の承認欲求の大きさを理解するという事です。
というのも、承認欲求の強い人って、自分の承認欲求に気付いていないんです。
僕はは凄くて偉い。
だからみんな僕のことを称賛するべきだ。
そんなことを心から信じているのです。
そこで、承認欲求が強い人の特徴を思い出しながら、自分自身の行動を振り返ってみましょう。
多かれ少なかれ当てはまるところがあるかもしれません。
自分の承認欲求の強さを理解することで、初めてスタートラインに立てます。
自信を捨て、自己肯定する
承認欲求が強い人は自尊心が高いです。
だから、「自分は有能な人間だ」と実感していなければ自尊心を保つことが出来ません。
その反面、自分で自分を認めることもできない。
だから、他人から「凄いね」と言ってもらわなければ自尊心を保つことができないのです。
話が長いのもマウントを取るのも「凄いね」が欲しいあまりの行動。
自信はあるけど自己肯定感は低い、そういう状態なのです。
- 自信 :自分の能力を信じること
- 自己肯定感:自分で自身を認めること
承認欲求をコントロールしようと思った時に鍵となるのが「自己肯定感」です。
自分で自分の価値を認め、それに満足しましょう。
そもそも人間、生きてるだけで価値があるのです。
自分が先に承認する
とはいえ、誰かに認めて欲しい時だってある。それが人の性ってやつですよね。
そんな時は、自分が承認して欲しい欲求をグッと抑えて、まず他人の話を聞き、そして承認しましょう。
どうやればいいか分からん!って人は、”承認さしすせそ”を使うのがオススメ。
さ:さすがですね!
す:凄い!
し:知りませんでした!
せ:センスを感じます…!
そ:そうだったんですね!
承認欲求は誰にでもあるもの。
世界中のほとんどの人が、自分のことを承認して欲しくてたまらないのです。
だから、先にそれを満たしてあげることで、他者からの承認が返ってくるようになります。
与えた分だけ貰える。これが世界のルールなのです。
本を読み、世界のルールを知る
最後にオススメしたいのが「本を読むこと」です。
特に、対人関係の本や、ビジネス・マーケティングの本がオススメ。
こういった本を読むことで、世界がどのようにして回っているのかが分かります。
そして、世界のルールを知れば知るほど
承認欲求に振り回された行動の愚かさ
に気付くのです。
対人関係の本でオススメなのはこちら。良い対人関係を築くための秘訣がまるっとわかります。
自己肯定感という切り口では、こちらの本も面白かったです。
ちなみに、上記の本はAudibleで読み放題です。
Audibleは、本を読み上げてくれるサービス。
両手が塞がっていても読書ができるので、
車の運転中や散歩をしながらでも読書ができるんです。
今まで無駄にしていた時間を使って読書ができる、コスパ最高のツール。
登録後1か月は無料で使えますし、12万冊以上の本が読み放題なので、ぜひ一度試してみください!
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まとめ|承認欲求のこじれは人間関係のこじれ
今回の記事では、承認欲求が強い人の特徴や迷惑なポイント、上手に対処する方法などをまとめてきました。
承認欲求が強い人は、
- 他人の話を聞かず
- 自分の間違いを認めず
- すぐに機嫌を損ねる
という特徴があります。
その高い自尊心が邪魔をして、他人の意見を聞き入れられず、言動がなかなか改善しない事も多いです。
上手に距離を置きながら、時間を奪われたり不快な思いをしたりしないように立ち回りたいものですね。
一方で、どうしても距離を置けない場合や関係を切れない場合もあると思います。
そんな時は、植物を育てるような気持ちで「凄いね」を与えながら、少しずつ本人の成長を促しましょう。
こういったタイプの人に正論をぶつけても改善は難しいです。
最も損をする関り方は「自分の時間を奪われて、やりたいことが出来なくなること」。
上手に対処していきたいですね!
今回の記事は以上です。
それでは、また。