こんにちは!かどいち@山奥エンジニアです。
こんな人です
- 山奥で鉄の塊を作る製造エンジニア
- モノづくりのトラブルを、かがくのちからで日々解決
- 日本での実績を買われてドイツへ海外赴任(2021/4月~)
突然の辞令。海外へ転勤!
そのような環境の変化は急にやってくるものです。
いつかは海外で働くことになるかも、、、と思ってはいたものの
いざ行くとなると、いろいろ不安ですよね。
仕事の事だけではなく、家族はどうしよう。
単身赴任は寂しいけど、帯同しても大丈夫?
今回はそんな悩みにお答えするべく、
海外駐在員としてドイツで働いている私が、
海外赴任に家族を帯同する際のメリット・デメリットをお答えしようと思います!
この記事を読み終わるころには、
帯同する・しないをどうやって判断すればいいか
はっきりわかっているはずです!
ぜひ見ていってくださいね!
目次
海外に家族を帯同するメリット
まずは家族で海外に帯同するメリットについてお伝えします!
先に結論を書くと、こんな人にお勧めです
・好奇心が強く、新しい体験をしたい
・英語や外国語がしゃべれるようになりたい
・海外旅行が好き
・子供に海外の経験をさせてあげたい
それでは、解説していきます!
かけがえのない経験ができる
海外に居住している日本人は約140万人。
日本人の人口が約1億2千万人なので、
海外に長期間住んでいる人はわずか1%ということになります。
なかなか誰にでもできる経験ではありません。
そして、海外に居住することで、
日本とは違った様々な文化を体験できます。
知らない文化に触れることで新しい考え方や物の見方を知ることができ、
人生が充実していくのではないかと思います。
したがって、
好奇心が強く、新しい体験をしたい
という人には、帯同することを強くお勧めします。
他にも海外には、日本では珍しい食材もたくさんあって、
料理が好きな人も楽しめるかもしれません
外国語を勉強するモチベーションが上がる
ドイツに駐在して感じるのは、
ドイツ人は日本人よりも外国語の語学力のレベルが高いということです。
スーパーやアパレルショップの店員さんも普通にペラペラと英語を喋れます。
その理由の一つが
英語や外国語を使う機会が日本より圧倒的に多い
ということだと思います。
ヨーロッパなどの陸続きの国では、少し車で走れば外国。
自国の言語が通じなくなるので、必然的に英語を使う機会が増えるのです。
しゃべった分だけ英語力は上がるということですね。
海外駐在へ帯同することで、外国語を使う機会は一気に増えます。
英語や外国語がしゃべれるようになりたい!
という人は、帯同すしていくのがオススメです!
海外の人に言葉が通じた時の感動を、ぜひ味わってみてください!
一生分の海外旅行ができる
アメリカやヨーロッパ、東南アジアなどに駐在する場合、
様々な国に気軽に旅行することができます。
外国に行くために、日本からでは高額な交通費が必要ですが、
帯同して現地に住んでしまえば、そこからの旅行にかかるコストが全然違います。
海外旅行が好きな人には帯同がオススメです!
休みの日に海外旅行を満喫したいですね!
子供の将来に良い影響を与える可能性大
子供がまだ小さければ、複数か国語をしゃべる”マルチリンガル”になる可能性もあります。
現地語、英語、日本語と3か国語を自然にしゃべれるようになれれば、
子供の将来にとって非常に大きなメリットとなるでしょう。
また、子供の頃に海外に触れた経験から
外国語や文化、歴史などに対する学習意欲が高まる可能性は高いと思います。
グローバルな人材が求められる世の中ですので、
小さいころの海外経験は、子供にとって大きな財産となるでしょう。
子供に海外経験をさせてあげたい!
という方には帯同がオススメです。
家族を海外に帯同するデメリット
一方で、海外への帯同はメリットばかりではありません。
結論を書くと、こんな人にはお勧めできません
・ストレス耐性が低い
・子供の成長過程でリスクを負いたくない
・自分の仕事でキャリアを積みたい
デメリットについて解説していきます!
環境が大きく変わるためストレスがかかる
まず、一つ目のデメリットとしては
海外移住の初期に大きなストレスがかかることです。
移住1カ月後~半年くらいまでは、新しい文化に対するショックが重なり
気分が沈んだり体調を崩したりすることもあります。
特に駐在先によっては全く言葉が通じなかったり、
気候、文化、食生活などが肌に合わずに苦しんだりする場合もあるので
ストレス耐性が低い人は注意が必要です。
駐在先の国をあらかじめしらべて判断した方がいいでしょう。
言語や教育環境が子供に合うかわからない
確かに子供が小さいときに海外経験ができれば、
子供にとって大きな財産となる可能性はありますが、
海外の環境に子供が合わない可能性もあります。
そういった場合、子供が海外に対して
苦手意識をもってしまう可能性も否定できません。
また、外国語を子供がうまく習得できれば良いですが、
合わなかった場合はどちらの言語も苦手になってしまう可能性もあります。
メリットも大きいですが、リスクもあるので
その都度しっかりとケアしてあげる必要があります。
配偶者は仕事はやめなければいけない可能性大
海外に帯同する際、ほとんどの場合仕事を続けることができません。
(ジョブリターン制度など一部の例外を除く)
語学能力や所有スキル次第で働ける場合もありますが、
そういったケースは稀でしょう。
配偶者のキャリアを考えると、帯同は不利と言わざるを得ません。
また、帰国後日本に戻ってから
もう一度仕事を探さないといけないなどのデメリットもあります。
その他判断に影響を与えること
配偶者の健康面を考えると帯同
単身赴任で海外生活をする場合、
食生活や生活習慣などが乱れて不健康になりがちです。
もちろん本人の家事スキルや性格にもよりますが、
オキシトシンやセロトニンなどの幸せホルモンが不足し、
それを補うためにお酒に走ってしまいがちです。
どんどん飲む量が増えて、ワイン1本一日で飲み干す
などという人もいるくらいです。
特に男性の場合は、独身だと寿命が短いというデータもあるので、
一人でいるのはあまり健康にはよくなさそうです。
配偶者の健康面を考えた場合、帯同した方が良いでしょう。
独身男性 年齢別死亡者数の割合
経済面を考えると単身赴任の方がメリット大
経済的には単身赴任の方が有利です。
配偶者が日本で仕事ができるということはもちろん、
夫には給与の10%程度の単身赴任手当がつきます。
赴任期間にもよりますが、
配偶者も仕事を続けた上で、日本と同じレベルの生活コストを維持できれば、
FIRE(経済的自立と早期リタイア)も夢じゃないかもしれません。
赴任先の治安【事件よりも病気や事故に注意】
先進国、治安のいい国の場合は安心ですね。
治安の指標として、地域別の殺人発生率をまとめてみましたが、下記の通りになります。
地域別 殺人発生率(10万人当たり件数)
グローバルノートよりデータ引用の上、筆者作成
地域と言っても国によってばらつきが大きいので、ご注意を。
詳しくはグローバルノートのページから国別の発生率を確認できます。
ただ、実を言うと海外におけるリスクは
犯罪などよりも病気や交通事故の方が高いです。
下記は海外における2001年~2019年の邦人死因TOP3です。
1.病死 ・・・64.3%
→多くが心臓・脳に関わる「突然死」(単身赴任の中高年)
2.自殺 ・・・ 9.0%
→「精神的な病死」
3.交通事故死・・・ 6.8%
→多くは自動車事故
※海外邦人死者数:529人(2019年)、465人(2018年)、477人(2017年)
こうしてみると、犯罪に巻き込まれるリスクよりも、
病気や交通事故で亡くなる方の方が多いということがわかりますね。
海外の交通事故発生状況
病気は日頃の食生活や生活習慣に気を付けるしかありませんが、
交通事故の発生状況は気になりますよね。
そこで、主要国の交通事故死亡率(10万人当たり死者数)を
グラフにまとめてみました。下記の通りです。
殺人事件発生率の高い南米やアフリカよりも
東南アジアの国の方が交通事故という観点では危険のようです。
海外は日本よりも治安や交通事故が発生しやすいので、
赴任先の状況をしっかり確認したうえで判断するべきでしょう。
これらの情報が、帯同するかどうかの判断に役立てば幸いです。
リスクという言葉の意味と海外帯同について
ここまでお伝えしてきたことから
海外への帯同にはリスクがあるが、得られるものも大きい
ということがお分かりいただけるのではないでしょうか?
「リスク」と聞くと、怖いものですよね。
できるだけリスクを取りたくない!という方も多いのではないでしょうか。
しかしリスクとは「未来に対する振れ幅」を示すもので
デメリットだけでなくメリットも含まれます。
大切なのは
「どのようなリスクが存在するか」
をしっかり認識し
「リスクを上手にコントロールする」
事です。
今回紹介したリスクやメリット・デメリットをしっかりと考慮し
後悔しない選択をしたいですね。
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