かどいちと言います。現在ドイツで海外駐在員として働いています。
これから海外赴任という皆さん、準備の進捗はいかがでしょう?
初めて海外赴任という皆さんは、色々と迷うことも多いですよね。
その中でも今回は
携帯電話の契約をどうするか
について書こうと思います。
海外で日本の番号を使って電話するととても高くつきます。
どうせほとんど使わないだろうし、維持費がもったいないから解約してしまおう。
そう考える人も多いんじゃないかと思います。
けど、ちょっと待ってください。
携帯は解約せずにおいた方がいい!というのが僕の意見。
なぜ解約しない方が良いのか?
今回の記事では、その理由についてまとめていこうと思います。
解約しようと思っている人は、一度この記事を読んでみてください。
きっと踏みとどまり、あぶねー!と思うはずです!
やっちまったー!解約しなきゃよかった!
みたいなことにならないよう、注意点を解説していきますので、
これから海外赴任するって人には一読の価値アリだと思います。
ぜひ読んでみてください!
目次
海外赴任する時に携帯を解約してはいけない理由
早速結論です。
海外赴任する時に携帯を解約してはいけない理由、それは
二段階認証ができなくなるから
なるほど!あぶねー!
って人もいれば、
二段階認証?なにそれ?
みたいな人もいると思うので、詳しく書いていこうと思います!
二段階認証とは
二段階認証とは、オンラインサービスへの不正ログインを防ぐためのセキュリティシステムです。
サービスへログインする際、自分で設定したログインID・パスワードに加え、追加パスワードの入力が求められます。
追加パスワードは、SMSメッセージなどで自分の携帯に送付。
使い捨てで、一定時間内のみ使用可能な一回限りのパスワードとなります。
こうすることで、自分のIDやパスワードが他人に読み取られてしまった場合でも、
不正ログインやアカウントの乗っ取りを防ぐことができるという仕組みです。
そしてこの時送付される追加パスワード
登録されている電話番号へSMSメッセージで送付されるので、電話番号がないと受信ができなくなってしまうのです。
二段階認証を使ったサービスの例
二段階認証は不正ログイン対策として色々なサービスに用いられています。
一例として、下記のようなサービスで二段階認証が必要です。
・GmailなどGoogleのサービス
・Apple ID(iCloud)
・銀行やクレジットカードの住所変更・サービス内容変更
・Lineのアカウント設定
・Amazonのログイン
・電子マネー決済サービス
等々、、、
この他にも二段階認証が必要なサービスはたくさんあるので、利用しているサービスの認証方法は一度確認しておくことをお勧めします。
解約しちゃうとどうなるの?
銀行やクレジットカードなどのオンラインサービスは、ほとんどの場合電話番号があることを前提としています。
なので、解約して「電話番号がない」状態だと非常に面倒。
インターネット上から住所やサービス内容の確認・変更ができず、銀行に直接連絡して本人確認をして、、、などという手続きが必要です。
海外からだと時差があるので、赴任先から連絡が付きにくかったりしてさらに面倒。
このご時世、電話番号がなくてもなんとかやりようはあるでしょう。
しかし、一々調べたり連絡したりしながら手続きを進めるのは非常に面倒。
サービスごとに仕様が違うので僕も全て調べ切れているわけではありませんが、
最悪“詰む”みたいなこともありえます。
調べる→再設定は非常に面倒
確かに、登録しているサービスについて全て調べ、電話番号以外の方法で二段階認証できるように再設定すれば、日本の電話番号は必要なくなります。
ただ、それって非常に手間がかかりますよね。自分が使用しているサービスの認証方法について、全部把握しているって人、多くはないでしょう。
海外赴任中だけでなく、帰国してから利用再開する際にどうするか?についても考えなくてはいけませんし、検討にかける時間はバカにならないと思います。
これに対して、電話番号の維持費ですが、
工夫すれば1000円/月程度に抑えることができます。
仕事では引継ぎ、プライベートでは引っ越しの準備や荷物の仕分けなど、海外赴任前の準備って結構忙しいんです。
そんな中、後に発生するリスクを大幅に減らすと考えれば高くはないと僕は思います。
意外と忙しい海外赴任準備。やることを別記事でまとめてます。
【図解】海外赴任の準備とスケジュール 時期ごとのやることが一目でわかるよ!
最適解:格安スマホの最安プラン
じゃあ赴任前に今の契約のまま放っておけばいいのか?というと、そういうわけでもありません。
海外では
・日本の電話番号で電話を掛ける
・日本キャリアのモバイルデータ通信を使う
これらのことをすると高額な料金がかかってしまいます。
したがって、よほどのことが無い限り、Wi-Fiを使っての利用がメインとなるでしょう。
にもかかわらず、メインキャリアで大容量のデータ通信プランにしていてはもったいないです。
そういうわけで、海外赴任前の携帯契約は
格安スマホの一番安い料金プランにしておく
これが最適じゃないかなと思います。
どこの格安シムが正解?
でも、格安シムと言っても山ほどありますよね。
海外赴任前に乗り換えるとして、どこが最適?最安はどこなの?みたいなことが気になると思います。
この答えについて解説していこうと思います。
結論:あんまり気にしなくていい
どの格安SIMが最適なのか?これに関する結論ですが
格安SIMであれば、そんなに気にしなくていい
これに付きます。
なぜか?その理由は
どうせ海外赴任中に料金プランが変わるから
例えば僕の赴任当時(2021年4月)、楽天モバイルは無料で電話番号の保持ができました。
そのため当時は楽天モバイルが最適解!みたいな話題で持ち切りでしたが、今では普通に料金かかります。
海外赴任の期間はほとんどの人が3~5年。
競争が激しく変化の大きな格安SIM業界です。赴任中に料金プランが変わっちゃう可能性は高いと思います。
それでも最安は?というと
2022年現在、番号を無料で保持できるキャリアが1社だけあります。それがPOVO。
自分でプランを選んでカスタマイズする、みたいな方式のようですね。
うーん、安いのはわかるが、ちょっとめんどくさい。
安さにこだわりたい人はこちらを選ぶのがいいかなーと思いますが、
めんどくさがりの人は楽天モバイルとかY!mobileとか、メジャーな奴を選んどけばいいんじゃないかと思いますよ。
安さよりも時間が大切
海外赴任の準備中!って人に一つだけ伝えておきたいことがあります。それは、
安さとか最適にこだわりすぎて時間をかけてはいけない
ということです。
各社、「実質無料!」とか「○○月までは無料!」とかいう触れ込みでこちらを惑わせてきます。
これ、トータルの金額が逆にわかりにくくなるよね、、、
そんなこんなで、計算が難しかったり迷ったりするので、
安さにこだわるとなかなか決めることができません。
一方、携帯電話の料金プラン変更は渡航前の1~2週間前になると思いますが、
この時期、場合によっては引っ越しの準備とか引継ぎとかで大変な忙しさになります。
あまりこだわって時間をかけ、他の大事なことが抜けてしまっては大変です。
”手間を減らすための電話番号維持”に手間をかけたのでは本末転倒ですよね。
結局、各社料金プランにそこまで大きな違いはないので、
「近くに店舗がある」とか、「なんとなく広告を目にした」とか、「山奥エンジニアのブログでオススメされてた」とか、そんな軽い理由で選んだらいいんじゃないかなーと思いますよ。
ちなみに僕はY!mobile。理由は嫁が進めてきたから。
渡航後にやっておきたいこと
では、日本の電話番号を維持するとして、海外赴任後にやっておくべき事を簡単にまとめます。
データローミングオフ
日本のキャリア通信を海外で使ってしまい、思いもよらない高額料金を請求された!
みたいな怖い話、たまに聞きますよね。
こういうトラブルを防ぐためにまずやっておくべき事、それが“データローミングオフ”です。
データローミングを簡単に説明すると、“海外の通信会社の電波を借りて通信する”ことです。こうすることで、日本のキャリアのサービス範囲外でも通信をすることができるのです。
高額な通信料がかかるのはデータローミングをする際で、この設定をオフにしておけば海外での通信料は発生しません。
設定方法は下記の通り
1.ホーム画面から「設定」
2.「モバイル通信」
3.「通信のオプション」
4.「データローミング」をOFFに
1.「設定」から「その他」
2.「モバイルネットワーク」
3.「データローミング」
4.「データローミング」をOFFに
データローミングをオフにしておけば、携帯の電波はずっと圏外となるため通信料はかかりません。
海外に渡航する前に設定しておくのが良いでしょう。
SIMを抜いておく
海外生活中、間違って日本国内に電話をかけてしまわないように
一番確実なのはSIMを抜いておくことです。
こうすることで、電話の発信・着信ができなくなります。
二段階認証をするときなど、必能な場合のみSIMを挿入するのが無難でしょう。
赴任初期には使い捨てシムが便利
海外赴任初期、現地での生活基盤が整うまでには少し時間が必要です。
それまで屋外で通信ができないとなると不便ですよね。
そんな時におすすめなのが、海外向け使い捨てシム。
渡航後にシムを挿入すれば、一定期間・一定容量の通信をすることができます。
容量・期間でオプション数種あって、値段が違います。
最安は5GB/10日。最優先で現地スマホ契約するならこれでも大丈夫。
でも個人的には12GB/30日くらいあった方が安心かなと思います。
生活基盤が整うまでの1か月分くらい用意していくのがオススメ。
まとめ
最後に今回の記事をまとめると、こんな感じです。
・海外赴任前に日本の携帯を解約してはいけない
・理由は二段階認証ができなくなるから
・格安スマホの最安プランに乗り換えておくべし
・最安を追求するあまり手間をかけすぎないように
・渡航後はローミングオフ+SIM抜いておいてね
日本のスマホを解約して困った!という事例、海外駐在員仲間との話の中ではよく聞く話。
少し維持費はかかりますが、日本の電話番号も保持しておいた方が安心です。
解約を考えている人は、ぜひ一度考え直してみてください。
今回の記事は以上です!
それでは、また。
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