海外赴任する時に携帯の電話番号って維持しておいた方がいいの…?
そんな悩みを抱えてこの記事にたどり着いた方、こんにちは。
今回の記事では
- 海外赴任中に携帯電話を使う状況
- 海外赴任する時に携帯番号を維持するべき理由
- 低コストで番号を維持するためにおすすめの方法
について解説していきます。
かどいちと言います。ドイツで駐在員として働いています。
これから海外赴任という人にとって、携帯の番号をどうするべきか?迷うところだと思います。
とはいえ、初めて海外赴任するという人にとっては、海外で携帯電話を使用する状況がよくわからないでしょう。
そこで、今回の記事では、海外赴任中に日本の携帯番号が必要なシーンについて解説します。
その上で、海外赴任中に携帯番号を維持するべき理由や、オススメの方法についてまとめていきます。
結論、オススメは格安SIMに乗り換えることです。
- 楽天モバイル
- POVO
- LINEMO
この3社のどれかを、状況によって選ぶのが良いでしょう。
理由については記事の中で詳しく解説していきますので、ぜひご一読ください!
それでは早速みていきましょう!
目次
海外赴任中の携帯事情
海外赴任に最適な番号維持の方法を考えるためには、海外赴任中の携帯事情について理解しなければいけません。
- 海外赴任中、日本の携帯を使うことはあるのか?
- 使うとすればどのような状況なのか?
まずはこれらについて解説していきます。
赴任後は1週間くらいで現地携帯を入手できる
海外赴任直後、携帯が使えない期間はどのくらいあると思いますか?
海外初めて!よくわからない!怖い!
そのように焦る気持ちも分かりますが、心配ありません。
携帯が使えないのは最初の1週間くらいです。
携帯の有無は死活問題ですので、最優先で準備することになります。
そして、現地到着した後は、現職の駐在員や現地スタッフが現地のスタッフがサポートしてくれます。
具体的には、会社からスマホを支給されるか、現地の携帯を契約することになるでしょう。
なので、海外ローミングなどの準備は、初めの1週間くらいを想定しておけばOK。
必要以上にギガを用意する必要はありません。
ホテルや空港の無料Wi-Fiで十分
さらに、海外でもホテルや空港には無料Wi-Fiが用意されています。
セキュリティ面を心配する人もいるかもしれませんが、この期間にオンラインでクレジットカード等を使わなければ問題なし。
そもそも会社関係の通信には別途セキュリティ対策が施されています。
そういう訳で、携帯電話はほとんど必要ないのです。
それでも日本の携帯番号は時々使う
このように書くと、
え?じゃあ海外赴任で日本の携帯番号なんて使わないの?
そういう風に考える人もいそうですが、少し待ってください。
海外赴任中、日本の携帯番号は絶対に必要になります。
それも海外赴任初期ではなく、しばらくしてから使うのです。
海外赴任の経験がない人にはイメージし辛いと思うので、次の項目で詳しく解説していきます。
海外赴任中に日本の携帯番号を使うシーン
海外赴任中に日本の番号を使うのってどんな時?
僕も赴任前はイメージできませんでしたが、日本の番号を使う機会って結構あるのです。
具体的には
- 海外からの手続き|SMS認証をする時
- 一時帰国の時
大きくこの2つです。
最低でも3か月に1回くらいは使ってます。
ここからは、海外赴任中に日本の番号を使うシーンを詳しく解説していきます。
海外からの手続き|SMS認証
海外赴任中、最も頻繁に日本の番号を使うのが
手続き時のSMS認証
です。
今のご時世、ありとあらゆる手続きに、電話番号の入力と二段階認証を求められます。
僕のスマホの履歴を確認すると、直近の半年でも
- 銀行振込の2段階認証
- クレジットカード利用・登録情報変更
- Lineのアカウント認証
- モバイルサイトへのログイン認証
- マンガアプリの新規登録
といった事に使用していました。
特に銀行やクレジットカードの手続きは
日本の電話番号がない
↓
登録情報が変更できない
↓
変更のために電話が必要
↓
海外からの電話は繋がらない
のような流れで、詰んでしまう事になりかねません。
実際にこの流れで詰んだ先輩がいました。
このような事を避けるためにも、海外でも日本の電話番号を使えるようにしておきましょう。
一時帰国の時
次に日本の電話番号を使う典型的なケースが、一時帰国の時。
帰国直後から電話とデータ通信が使えるのは、意外と便利です。
確かに、電話番号を維持せずに、eSimなどで帰国時だけスマホを使うという手段もあります。
ただ、POVOや楽天モバイルなど、格安SIMに切り替えて電話番号を維持すれば、ほとんどコストはかかりません。
必須ではないとはいえ、他のメリットと合わせて考慮すると、電話番号を維持しておいて損はないと思います。
本帰国後に便利
電話番号を維持しておくと、出国前に使っていた番号をそのまま使い続けることができます。
すると、本帰国後に便利。
何故かというと
- 各種サービスに登録している番号を変更せずにすむ
- 電話番号の変更を連絡せずにすむ
といったことが理由です。
出国前にちゃんと連絡や手続きしておけば、電話番号の維持は不要かもしれません。
しかし、登録している全てのサービスや連絡先を管理し、適切な手続きをする…
忙しい海外赴任準備の中、果たしてこれができるでしょうか?
僕は沢山の手続き漏れがありました。
月々1000円程度の費用でこの管理が不要になるのであれば、全然安いと僕は思います。
海外赴任中に携帯番号を維持する方法
海外赴任中でも
日本の携帯番号は絶対に解約してはいけない
というのが、一貫した僕の意見です。
では、日本の携帯番号を維持する方法として、どのような手段があるでしょうか?
低コストで番号を維持するためには、大きく2つの方法があります。
それが
- 電話番号の休止サービス
- 格安SIMに乗り換える
というやり方です。
オススメは格安SIMに乗り換える方法。
というか、格安SIM一択といっても過言ではありません。
理由を解説していきます!
休止サービス|オススメしない
大手キャリアでは、休止サービスというのがあります。
その名の通り、使わない電話番号を休止して、後で使えるように維持して置くサービスです。
しかしこれ、海外赴任に限ってはオススメできません。
なぜなら
- 休止手数料
- 月額の維持費用
- 再開のための手続き
などが必要だからです。
前述したように、海外赴任中にSMS認証が必要な場面は度々訪れます。
休止中は電話番号を使用することができないので、そのたびに再開手続きをしなければならず、非常に面倒。
しかも、休止手数料や維持のための月額手数料がかかります。
なので、後述の格安SIMを使った方が、断然コスパが良い訳です。
なんなら格安SIMの方が料金安い場合もあります。
格安SIMを活用|オススメ
もう一つが、格安SIMの最安料金プランを契約しておくという手段です。
格安SIMの料金は、データ通信量とセットで設定されています。
しかし、前述したように、海外から日本のSIMでデータ通信を使うことはほとんどありません。
なので、データ通信量は1GB以下で十分。
すると1000円/月くらいのコストで、電話番号を維持することができるのです。
海外赴任中に携帯番号を維持する格安SIMの選び方
では、格安SIMはどれを選べばよいのでしょうか?
海外赴任時の利用シーンと合わせて考えると、
- 海外でもSMSが受信できること
- 料金が安いこと
- 赴任先の国に対応していること
- 維持や管理に手間がかからないもの
これらにに注意すれば良いでしょう。
それぞれ解説していきます!
海外でもSMSが受信できる
最も重要なポイントは、海外でもSMSが受信できることです。
これが無ければ、各種手続きが海外からできず、番号を維持する意味がありません。
主要な格安SIMの中で、海外利用できるのは下記の7社です。
社名 | 最安料金 | 海外対応国 | 海外ローミング | (参考)国内データ量 |
---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 1,078円/月 | 72か国 | 2GB | 3GB |
POVO | 330円/180日 | 160か国以上 | 別途購入 | 1GB(7日間) |
LINEMO | 990円/月 | 200か国以上 | 別料金 | 3GB |
Irumo | 2,167円/月 | 200か国以上 | 別料金 | 3GB |
ahamo | 2,970円/月 | 82か国 | 20GB/15日 | 20GB |
ワイモバイル | 2,365円/月 | 200か国以上 | 別料金 | 4GB |
UQ mobile | 3,465円/月 | 200か国以上 | 別料金 | 1GB |
上記の候補から選ぶことをオススメします。
また、楽天モバイルなど一部の格安SIMでは、一定量の海外ローミングが無料でついてきます。
海外ローミング付きを選べば、海外赴任初期の1週間のために、わざわざ海外用SIMを用意する必要がありません。
料金が安いこと
次に、料金が安いことがポイントです。
海外赴任中、データ通信を使う事はほとんどありません。
当然、データ通信量は度外視でOK。
日本の番号で通話をすることもほとんどありませんので、通話料も気にしなくて大丈夫です。
最安プランの料金を確認しましょう。
赴任先の国に対応していること
海外で使用可能と言っても、対応している国が限られる場合があります。
対応している国は度々かわるので、公式サイトから赴任先の国に対応しているものを選ぶようにしましょう。
維持・管理に手間がかからないもの
いくら安いからといって、一時帰国などの利用時に手続きが必要になると面倒です。
なので、維持や管理に手間がかからないものをオススメします。
また、赴任期間にもよりますが、本帰国後も使い続けられるもの…という考え方もアリ。
本帰国の準備はとっても忙しいので、手間を減らす事ができるでしょう。
格安SIMの最安プランであれば、違いは月々数百円程度です。
コストと労力のバランスを考えながら決めると良いでしょう。
駐在員がガチで選んだ海外赴任に最適な格安SIM3選
さて、前置きが長くなりましたが、海外赴任に最適な格安SIM3選をご紹介します!
海外赴任中の状況や利用のシーンなどを考慮した上で、現役駐在員がガチで選んだ3社です。
どれを選んでも後悔することはないと思いますよ!
楽天モバイル|2GBの海外ローミング付き
海外SMS受信 | 無料 |
最安料金/データ量 | 1,078円/3GB |
海外ローミング | 2GBまで無料 |
対応国 | 73か国 |
・毎月の維持費用が最安クラス
・料金不要で2GBの海外ローミング付き
・対応国数が少なめ
・帰国後使い続ける場合は繋がりやすさが未知数
一番にオススメしたいのが楽天モバイルです。
海外SMSを無料受信できるのは当然のことながら、海外でのデータ通信が2GBまで無料というのが嬉しいポイント。
海外赴任初期の携帯通信を、十分カバーしてくれます。
対応国数は少なめですが、海外赴任する国のほとんどをカバー。多くの人にとって問題はないでしょう。
一つだけ気になる点は、帰国後に使い続けると考えた場合。
2024年6月に開始された、楽天モバイルプラチナバンドは、まだまだ繋がりにくいという評判も聞きます。
とはいえ楽天。海外赴任の任期を終えて帰任するころには、サービスが改善されている可能性大だと思いますが。
迷ったらとりあえず楽天モバイルで間違いないです。
\ 楽天ポイントを大量ゲット!! /
POVO|管理はいるけど最安
海外SMS受信 | 無料 |
最安料金/データ量 | 330円/3GB |
海外ローミング | 別途購入 |
対応国 | 160か国以上 |
・トータルコストがダントツで安い
・エリア・期間別に海外ローミングを購入可能
・データ購入を忘れると電話番号を失う
少し管理が必要ですが、最安で電話番号を維持できるのがPOVOです。
POVOは月額ではなく、データを都度購入する方式で通信量を決定します。
基本料金はゼロなので、半年に1回、330円分(1GB/7日間)のデータを購入すれば電話番号を維持可能。
他者に比べてダントツで低コストです。
ただ、180日ごとのデータ購入を忘れると、電話番号を失ってしまうので注意が必要。
しっかり管理できる人にはオススメです。
ダントツの安さが何より魅力。でも僕は忘れそうなので、他を選びました…
LINEMO|出国~帰国後までほったらかしでOK
海外SMS受信 | 無料 |
最安料金/データ量 | 990円/3GB |
海外ローミング | 別途購入 |
対応国 | 200か国以上 |
・番号維持のための管理が不要
・本帰国時も十分使い続けられる
・新規契約時は海外ローミングNG
維持や管理に手間を掛けたくない人は、LINEMOがオススメ。
なにもせず、ほったらかしておくだけで維持が可能です。
また、本帰国後に使い続ける事を考えた場合もメリット大。
回線もソフトバンク回線でつながりやすく、コスパも良好です。
一つだけ気になるポイントとして、新規契約時は海外ローミングができないという事。
この場合は、海外赴任初期に対応するための、海外用プリペイドSIMが必要です。
管理や切り替えの手間を考えると、タイパが最もいい選択肢かもしれません。
まとめ|電話番号はしっかり維持しよう
今回の記事では、海外赴任中に日本の携帯番号を維持する方法を解説してきました。
海外赴任中、SMS認証などで日本の番号を使う可能性は大いにあります。
格安SIMに切り替えれば、低コストで番号を維持しつつ、SMS認証が利用可能です。
電話番号は、一度なくしてしまうと取り返しがつきません。
海外赴任中も、しっかりと維持できるようにしておきましょう。
今回の記事は以上です。
それでは、また。
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