上司が否定ばかりしてきて辛い…
そんな悩みを抱えてこのブログにたどりついた人、こんにちは。
今回の記事では、否定ばかりしてくる上司にフォーカスし、
- 否定ばかりしてくる上司の特徴とその心理
- 否定ばかりの上司が組織に与える影響
- そんな上司への対処法や取るべき行動
などについてまとめていこうと思います。
かどいちといいます。ドイツでシニアマネージャーとして働いています。
二言目には否定してくる上司っていますよね。
確かに自分にも至らない点はあるけど、こちらの話を全く聞かなかったり、頭ごなしに否定されると腹が立つものです。
僕は海外でシニアマネージャーとして働いていますが、その実態はただの中間管理職。上司からは強いプレッシャーをかけられます。
僕自身、理不尽な上司に否定されることは珍しくありません。
否定ばかりの上司にイラッとする気持ち、よくわかります。
そんな一方で、部下のいう事をついつい否定してしまう上司の心理も理解する事ができます。
という訳で今回の記事では、上司と部下両方の目線から、否定ばかりしてくる上司について考えていこうと思います。
その上で、そんな上司にどのように対処すればいいのか?解決策をご提案します。
記事を読むことで、あなたの毎日が少しだけ楽になると思いますので、ぜひ読んでみてください。
それでは早速見ていきましょう!
目次
否定ばかりしてくる上司の特徴と心理
否定ばかりしてくる上司には、いくつかの共通した特徴があります。
それが、
- プライドが高い
- コミュニケーション能力が低い
- 完璧主義
ということです。
まずはこれらの特徴を深堀りし、上司はなぜ否定ばかりするのか?について解説していきます。
プライドが高い
否定ばかりしてくる上司の特徴の一つが、高すぎるプライドと自尊心です。
そのような上司は
部下を否定することで、自分が優位に立ちたい
そう考え、部下の意見の合理性に関わらず否定から入ってきます。
そんな上司の目的は、問題解決とか仕事で成果を出すこととかではありません。自分の自尊心と承認欲求を満たすことです。
あなたの上司、他にもこんな特徴があるのでは?
- 自分の間違いを認めない
- 他人の話を遮って自分の話
- 自慢と説教が多い
これらは結局、組織や部下の事ではなく、自分のことを第一に考えている証です。
どうしてウザいの?承認欲求が強い人の特徴と上手な付き合い方を解説する。
コミュニケーション能力が低い
次に、コミュニケーション能力が低いという特徴があります。
というかそもそも、他人との信頼関係は共感と肯定によって築かれます。
事あるごとに賛成してくる人の事、好きですよね?
わかる!あなたの言う通りだと思う!
コミュニケーションとはこういう事なのです。
否定ばかりするという事は、そのこと自身がコミュニケーション能力の不足を意味します。
ついでに言うと、部下が「否定されている」と感じる理由は、上司の主張に納得がいっていないから。
つまりあなたの上司は、主張の背景や根拠を上手く説明し、納得させることが出来ないのです。
理由?そんなのは自分で考えろよ!
とりあえず否定するだけ。その理由や原因は自分で考えろ。
これはあまりにも相手に甘えたコミュニケーションじゃないかと思います。
完璧主義
否定ばかりする上司は、部下の主張にわずかでも気に入らないところがあると否定します。
つまり、完璧主義という事です。
ただ、このタイプの上司は「完璧にやりたい」という気持ちが強いだけで、全く完璧ではありません。
完璧に出来ないと、すぐに投げ出したり放置したりするので、とてもタチが悪いのです。
あなたの上司、他にもこんな特徴はありませんか?
- 細かいところに口を出す
- 言うことがコロコロ変わる
- PCのフォルダ内やデスクトップが汚い
完璧にしたいから細かいところまで口を出すが、完璧にできないと嫌なので最後まで面倒は見ない。責任逃れのためにいう事がコロコロ変わる。
完璧主義の上司には、そんな共通点があるでしょう。
あと、完璧主義の人は掃除や片付けが苦手という傾向もあります。片づけてもまた散らかる(完璧を維持できない)のが理由だそうです。
能力が高い場合もある
否定ばかりしてくる上司の中には、能力が高い人もいます。
部下の言っていることが合理的ではないと判断するものの、否定する理由や背景を上手く説明できないパターンです。
ただ、残念ながらこのタイプ、自分の仕事が上手くいったとしてもチーム全体ではマイナスです。
なぜなら、否定から入る姿勢がチームのメンバーに悪影響を及ぼし、チームワークが低下するから。
否定ばかりしても良いことは何もないのです。
否定ばかりしてくる上司が組織に与える影響
否定ばかりしてくる上司は、確実にチームに悪影響を与えます。
たとえその上司が正しかろうと、これは変わりません。
具体的に言うと、否定ばかりしてくる上司のいるチームは
- 主体性がなくなる
- モチベーションが低下する
- アイディアが出なくなる
といった悪影響を受けることになるでしょう。
それぞれ個別に解説していきます!
主体性がなくなる
上司に否定ばかりされると、部下の主体性はどんどん低下していきます。
なぜなら、良かれと思って提案したことを片っ端から否定されるからです。
〇〇した方が良いと思います!
ダメダメ!わかってないなぁ
こんなやり取りを繰り返していると、部下は
提案してもどうせ否定されるだけだし、言われたことだけやっとこ。
となる訳です。
上司が隅々まで目を配り、すべてのタスクに細かい指示をできれば大した問題になりませんが、そんなのは不可能。
その結果、致命的なミスが発生したり、深刻な問題への対処が遅れる原因になったりします。
否定から入る人がリーダーになると、実は非常に危険なのです。
会社をダメにするポンコツ上司の特徴とは?5つの対処法についても解説
モチベーションが低下
「認めて欲しい」という気持ちは、人の根源欲求です。
世界で最も使われている言葉は「I(私)」。誰しも自分の存在価値を認めて欲しいと思っています。
一方、否定ばかりの上司がやっていることはこの真逆。
お前のことは認めない
間接的にこういうことを言っているわけです。
また、人の信頼関係は、共感と肯定によって築かれます。
だから、否定ばかりの上司は、部下と信頼関係を築くことが出来ません。
これらが積み重なって、部下のモチベーションはどんどん低下していきます。
同然、チームのパフォーマンスも低下。そして上司は根性論を部下に押し付け、さらにモチベーションがが低下。
そんな悪循環を生み出してしまうのです。
アイディアが出なくなる
難しい問題を解決するために必要なのは、時間ではなくアイディアです。
例えば、足し算を1000問解くのは時間を書ければできますが、微分方程式を解くのにはアイディアが必要。それがなければ何十時間かけたところで答えは出ません。
この点、否定ばかりの上司は最悪です。
なぜなら、上司が部下の意見を否定ばかりしていると、心理的安全性が低下していき、発言しにくい職場が出来上がってしまうから。
否定ばかりされていると、自分の意見を言いたくなくなりますよね。
結果、職場での発言は減り、逆にグチは増え、アイディアが出にくい雰囲気になる一方。
否定ばかりの上司がいると、難しい問題を解決できなくなってしまうのです。
否定ばかりしてくる上司への対処法
では、否定ばかりの上司に対する対処法を考えていきましょう。
ポイントは「上司の心理や特性を上手く利用すること」です。
具体的には
- 上司の自尊心を満たす
- 相手の話を先に聞く
- 上司のことをマネジメントする
といったことになります。
それぞれ解説していきます!
上司の自尊心を満たす
否定ばかりしてくる、プライドが高い上司が第一に考えていることは「自尊心を満たす」ことです。
なので、仕事の話をする前に上司の自尊心を満たす会話をしておけば、意見が通る確率がグッと上がります。
上司さんのお仕事って、本当に大変ですよね。尊敬です!
こんな感じ。ペラッペラの中身がない褒め言葉でヨイショしておけばOKです。
分かります。どうしてクソ上司にゴマすらなきゃいかんのや、と。
でも、事実としてこの一言で成功率が上がるのです。自分の意見を通し、目的を達成するためです。
グッと堪えて、上司ではなく自分と戦うようにしましょう。
相手の話を先に聞く
次に、相手の意見を先に聞いてみましょう。
というのも、自分が意見を先に言うから否定されるのです。
相手に発言させ、それと矛盾しないようにこちらの意見を伝えれば、必ず肯定してきます。
〇〇で困っているんですが、どう思いますか?
そうだな…××しとけば?
なるほど、さすが課長!
加えて△△をしておけばさらに間違いないですね!
状況にもよりますが、僕もよく使う方法です。
上司のことをマネジメントする
とはいえ、いう事全てが的外れな上司もいるでしょう。
その場合、考え方を変えて、上司を自分がマネジメントするということを考えましょう。
自分や仕事の目的を達成するために上司を使う
というイメージです。
具体的には
- 自分が戦略を立てる
- 戦略をふまえて、上司の役割を定める
- 上司を動かす
もちろん、正面切って
〇〇してください!
といったところで上司は動いてくれません。
上司の利害と目的を一致させ、上司がまるで自分の意志で動いているかのようにコントロールするのです。
ボスがポンコツなら、あなたがボスをマネジメントしましょう。
非常に難しいテクニックですが、これが出来ればあなたの「人を動かす力」が確実に磨かれます。
初めは上手くいかないかもしれませんが、本を読んで勉強したりしながら、ゲーム感覚で少しずつ試してみましょう!
上司の性格を改善するのは結構大変
否定してくる上司を上手にコントロールするのは、決して楽ではありません。
腹が立つクソ上司にゴマすりして機嫌を取ったり、よくわからない自慢話を聞いたりしなきゃいけないし、時間と労力を使います。
そもそも、上司を使うのは難易度が高いです。どんなに上手に立ち回っても、相手によっては上手くいかないこともあります。
そういうのに疲れて、自分が潰れてしまっては最悪。頑張っても報われないと感じた時は、無理をせず相手から離れる事を考えるべきです。
距離を置く手段としては、異動 or 転職の2つ。でも異動願いは却下されることも多く、自分の力で解決できるのは転職ですかね。
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レビュー記事も書いてますので、気になる人は参考にしてみてください。
【体験談】転職エージェントのdodaを海外駐在員が使ってみたら【自己肯定感爆上がり】
その他転職エージェントはたくさんありますが、どれを使えばいいか分からないって人は、こちらの記事に選び方をまとめています。
シニアマネージャーが教える!あなたに最適な転職エージェントの選び方と上手な使い方の全知識
まとめ
今回の記事では、否定ばかりの上司と上手に付き合う方法をまとめてきました。
否定ばかりの上司は、プライドが高く、コミュ力が低く、完璧主義。
非常に厄介な人ですが、上司の自尊心と承認欲求を上手くくすぐり、自分が上司をマネジメントするつもりで立ち回りましょう。
ただし、相手によってはどうしようもないこともあります。
頑張っても報われないと感じた時は、出来るだけ相手と関わらないよう距離を取り、逃げ道も準備しておくことをオススメします。
自分の人生を搾取されないよう、しっかり考えて生きていきましょう!
このブログでは、その他厄介な上司の攻略法をまとめています。参考になるかもしれませんので、よかったら覗いてみてください。
嫌いすぎる上司!6つのタイプ別攻略法と振り回されないためのコツを一挙解説する。
今回の記事は以上です。
それでは、また。