職場の人間関係が最悪でツラい….
今回の記事はそんな人に向けて、快適な職場を作るための3つの行動についてまとめようと思います。
かどいちと言います。ドイツで海外駐在員として働いています。
あまり知られていないかもしれませんが、海外駐在中の人間関係は非常に難しいです。
海外の駐在拠点では、日本人の同僚との距離が近くなるため、人間関係が容易にこじれてしまうからです。
僕が海外へ転勤した時、職場の人間関係はもう最悪でした。
恫喝、いやがらせ、足の引っ張り合い。
果たして僕はここで仕事をしていけるのか?とても心配でした。
しかし、これまでの経験を総動員して少しずつ対策を打った結果、今では毎日快適に過ごせています。
完璧な毎日ではありませんが、職場でのストレスはほとんど無いといってもいいでしょう。
今回の記事では、そんな僕の経験を書いていきたいと思います。
具体的には、同じように職場の人間関係に悩む人に向けて
職場環境を快適にするための3つの行動
について、まとめていきます。
記事を読むことで
- 毎日会社に行くのが辛い
- メンタルが不調になりそう
- 毎日の幸福度が全然上がらない
といった状況が改善し、QOLを高めることができると思います。
僕の実体験をもとに有効で現実的な対策を解説していきます。ぜひ読んでみてください。
それでは早速見ていきましょう!
目次
人間関係が最悪な職場環境の特徴
初めに、僕が遭遇した最悪な人間関係を例に、人間関係が最悪な職場の特徴についてまとめていきます。
人間関係が悪い職場には共通点があるもの。
全体像を理解していきましょう!
他人を攻撃する人達
前提として、僕が駐在した拠点は、毎月赤字で経営状況が良くなかったです。
で、働く目的は赤字の改善だったのですが…
職場内で「どうやったら改善するか?」という前向きな視点ではなく
「赤字なのは自分のせいではない」という責任転嫁ばかりに目を向けていました。
なので
○○の部署がサボっているから改善しないんだよ
とか
こんな赤字なのに休むってどういうことだ!?
みたいな感じで、やる事に対してとにかく文句を言われたり、攻撃されたり。
人間関係の悪化した組織の特徴の一つに、メンバーが攻撃し合うというものがあると思います。
攻撃の動機は
- 責任転嫁
- マウント取り
- 自己防衛
など様々ですが、一旦攻撃されると、自分を守るためにやり返す…といった負のループが始まってしまいます。
人間関係が最悪な職場の典型的な特徴かな、と思います。
あいまいなルール
ちゃんとした職場には「業務規程」と言うルールがあり、それを守っていれば文句を言われる筋合いはありません。
しかし、僕が駐在した拠点にはしっかりしたルールが無く、声の大きな人の意見が通るという状況でした。
具体的には
・有給休暇の日数が決められていない
→僕は1日休んだら怒鳴られるのに、別の人が1か月休んでもスルー
・定時が決められていない
→早く帰ると文句を言われるが、何時までが”早い”のかはよくわからない。
などなど。
その結果、個人の価値観によって要求が異なり、価値観の押し付け合いが発生していました。
偉い人、声の大きい人の勝手な主張でルールがコロコロ変わるのも、人間関係を悪化させる要因になるんじゃないかと思います。
偏った評価基準
ちゃんとした会社では部署や従業員ごとに「やるべき仕事」や「出すべき成果」が決められています。
普通、それが出来ているか?結果が出ているか?によって評価がなされます。
しかし、僕の職場では、やるべき仕事や目標値が決められていなかったりデタラメだったりして、全然意味をなしていませんでした。
こういう組織に何が起こるかと言うと、
- 上の人にゴマすり
- 長時間働いてるアピール
みたいなことが評価されることになります。
さらには、そういった人達がちゃんと仕事をしている人の足をひっぱるために攻撃してきたりします。
仕事の結果ではなくそれ以外のことで評価が決まってしまうので、生産性は悪化の一途をたどりますし、社員のモチベーションもがた落ち。
このような組織は、リーダーがポンコツであることも多く、反対意見を聞かなかったり意見を公平に聞かなかったりするので、それも問題に繋がります。
評価基準がしっかりしていないと、それは人間関係の悪化にも繋がるのです。
最悪だった人間関係の影響
人間関係が最悪だと、どのような影響があるのでしょうか?
職場の人間関係が及ぼす悪影響は、職場に留まりません。
対策を打たずにいると、あなたのプライベートや周囲の人をどんどん蝕んで行きます。
ここからは、最悪な職場の人間関係が及ぼす影響について、僕の実体験を含めてまとめて行こうと思います。
自分の愚痴や悪口が増える
まず、職場の人間関係による愚痴や悪口が増えます。
思い返せば当時の僕、口を開く度に職場の愚痴や上司の悪口を言っていました。
上司がー…ヤバイ奴デー…
一方、愚痴や悪口は聞いてて気持ちのいいものではないですよね。
今考えると、友人は楽しくもない話をムリして聞いてくれていたんだなと思います。申し訳なかった…
ごめんなさい。
少しくらいなら許してもらえるでしょうが、愚痴や悪口があまりに多いと問題です。
あなたの評判が悪化したり、周囲の人が離れて行ったりということになりかねません。
家族や友人との関係性が悪化
愚痴や悪口、ストレスが溜まった状態が続くと、あなたと周囲の人との関係性に悪影響を及ぼします。
ずっと愚痴を言われる側は、決して楽しいものではないですからね。
友人であれば距離を置かれるだけで済みますが、恋人や家族の場合はそうもいきません。
会社の愚痴ばかりだった結果、僕は妻に家庭内で3ヵ月無視されました。
ねぇ、嫁ちゃん?
….
今でこそ関係を修復できましたが、本当に危険な状態だったと思います。
時間を無駄にする
最悪な職場の人間関係は、あなたの時間をどんどん奪っていきます。
嫌な相手に直接奪われる時間はもちろんですが、他にも
- 愚痴や悪口を言っている時間
- 嫌な事を思い出している時間
- 人間関係に悩んでいる時間
などが、気づかないうちにあなたの時間を奪い、幸福度をどんどん低下させていくのです。
これらは人生の浪費でしかありませんよね。
仕事の生産性が低下
職場の人間関係の悪影響は、仕事の生産性の低下も招きます。
必要なコミュニケーションが上手くとれなかったり、足の引っ張り合いをしたり…
そして、生産性の低下は業績の悪化を招き、それがさらに人間関係を悪化させる原因になるのです。
負のループが発生します…
職場を改善するための心構え
ここまで書いてきた通り、最悪な人間関係は、あなたの人生から確実に時間と幸福を奪っていきます。
だから、もし職場の人間関係が最悪なのだとしたら、早急な対策が必要です。
では、職場の人間関係を改善するためにどのようなことに取り組めばいいのでしょうか?
ここからは、職場の人間関係を改善するための心構えについて考えていきましょう。
コントロールできる範囲に集中
人間関係の改善について取り組むうえで、最も大切なことがあります。
それが、コントロール出来る範囲に集中するという事です。
例えば、コントロールできないのとして
- 職場のメンバー同士の仲
- 上司や同僚の性格や価値観
- 他人の行動そのもの
- 会社の利益やビジネスモデル
などがあります。
コントロール出来ないものについては諦めて手放す。気にしない。
そして、自分がコントロールできるものにのみ注力する。
そういった心構えが大切です。
他人との闘いを自分との闘いに変える
例えば事あるごとにあなたにイヤミを言ってくるAさんがいたとします。
それに対して反撃したり、Aさんを陥れたり…これは、”Aさんと闘う”ことになりますよね。
一方で、Aさんの価値観や行動はコントロール出来ないものです。どれだけ働きかけても改善するか分かりません。
一方で、これを自分との闘いに変える方法があります。
例えば
- Aさんに出来るだけ近づかない
- Aさんから言われることを気にしない|反応しない
といった事です。
もちろん、嫌なことを言われても気にしない、というのは難しいものです。
Aさんと関わらなければいけない事情だってあるでしょう。
しかし、大切なのは”自分でコントロールできる事”に対して力を注ぐという視点です。
そう考えると、出来ることはあるはず。
今の不満に対して、自分が影響を与えられることは何か?考えていきましょう。
自分が生きる目的を明確に
嫌なことを言われたりされたりした時、どうしてもそのことが頭から離れなくなってしまいますよね。
少しでもこの状況を改善するためにオススメなのが
人生の目標を定める
という事です。
自分の価値観を見つめなおし、自分が何のために生きるのか?何を成し遂げたいのか?を考えてみましょう。
そして、自分が生きる上での目標が決まれば、それに対してやるべき事も決まります。
これがどういうことかと言うと、自分が何に時間を使うべきか?明確に決まるという事です。
僕は、最悪な職場環境をきっかけに人生の目標を決めました。
その後から
- 嫌いな人と話す時間
- 会社の外で悩む時間
- 愚痴や悪口をいう時間
こういった時間が本当にもったいないと感じるようになりました。
自分の価値観を見直し、本当にやりたいことが分かれば、目の前の問題にどう対処すればいいのか見えてくると思います。
人生の目標を決めたら全ての悩みが解決した【決め方と具体例も紹介】
職場環境を改善するための5つの行動
職場を改善するための心構えについて前の項目で説明しました。
でも、少し抽象的な内容なので、具体的に何をすればいいか分かりにくいと思います。
そこで、ここからは職場環境を改善するために、具体的にやるべき行動をまとめていこうと思います。
話を聞かない人”の話を聞く
やっかいな人と言うのは、だいたい他人の話を聞きません。
聞いていれば、そのやっかいさは改善されるはずだからです。
なので、こちらの依頼やお願い等を聞いてもらえず困っている人も多いのではないでしょうか
そんな時、何とかこちらの主張を通そうと、とにかく喋るのは得策ではありません。
お互いに構えて主張をぶつけ合うばかりで、議論にならないからです。
そういう時は、一旦相手の話をひたすら聞いてみましょう。
この時、ただ聞くだけではダメです。相手のいう事”全て”に、賛成し、肯定し、称賛するのです。
腹立ちますよね。分かります。
でも、こうすることで、他人との闘いを自分との闘いに変えることができるのです。
コントロール出来る事に注力するとはこういう事です。
戦略的にに”キレる”
とはいえ、話を聞かない人が押し付けてくる価値観を何でも受け入れていると、その要求はエスカレートしてきます。
なので、時には戦略的ににキレる事も重要。
話を聞いたり同意や肯定したりしつつも、
- 攻撃してくる相手には言い返す。
- 過剰・非合理な要求には答えない
といった防衛策も必要です。
こちらの記事も参考になるかもしれません。僕が上司にキレた話。
【実体験】上司にキレたらその後どうなるのかを検証した【何も起きなかった】
とはいえ、これはあくまで防衛手段ということに気を付けましょう。
自分から仕返しや攻撃をしてはいけませんよ!
自分への評価を気にしない|聞かない
人間関係が最悪な職場でも、やっぱり気になるのが他者からの評価です。
「嫌われたくない」というのは人間の本能ですからね。しかたない。
ですが、そういう時にこそ「自分が生きる目的」を考えましょう。
本当にやりたいことは何なのか?自分にとっての幸福は何なのか?
目の前の「嫌われたくない」と、自分の目標どちらが大事なのかを考えれば、人の評価も気にならなくなるはずです。
というか、どんなに頑張っても全員に好かれるなんてムリ。どうせどこかしらで陰口叩かれてるんです。
1人に嫌われようが10人に嫌われようが一緒じゃないですか?
それを気にして悩む時間を、大切な人のために使った方が建設的だと僕は思います。
視野を広げて考える
職場環境を改善しようと、今の会社の事ばかり考えてしまう人もいるかもしれません。
ですがそれは間違いです。
会社に依存すると余裕がなくなり、強気に立ち回ることができず、さらに環境が悪化する可能性もあります。
例えば
- 趣味をもって社外のコミュニティに属する
- 転職活動をして他の仕事を探してみる
など、余裕をもって過ごすためには選択肢を持つことが重要です。
選択肢を確かめるという目的で転職活動をするなら、求人数と質のバランスがいいdodaがオススメです。
転職エージェントってたくさんありすぎてわからん!って人は、こちらの記事が参考になると思います。
シニアマネージャーが教える!あなたに最適な転職エージェントの選び方と上手な使い方の全知識
自己肯定感を高める
最悪な職場の人達から攻撃を受けることは少なくないでしょう。
攻撃に負けず自分を保つためには自己肯定感を高める必要があります。
自信ではなく自己肯定感です。
自信 :自分の能力や実績に対して生まれるもの
自己肯定感:自分の能力や結果と関係なく自身を肯定する力。
ミスをしても攻撃されても「自分には価値がある」のです。
声に出して言いましょう
こんなに頑張ってる僕、えらい!
ちなみに転職活動すると自己肯定感が上がります。視野が広がり、結果的に職場での過ごしやすさが改善するかも。
くわしくはこちらの記事に書いてます。
【体験談】転職エージェントのdodaを海外駐在員が使ってみたら【自己肯定感爆上がり】
やってはいけない3つの行動
ここまで、職場環境を改善するための心構えややるべきことについてはご理解いただけたかと思います。
一方で、やってはいけない事というのもあります。
ここからは、やってはいけない3つの行動についてまとめていきます。
仕返し|攻撃
いくらパワハラされたからと言って、攻撃し返してはいけません。
反撃を繰り返すことでいつまでも戦いが終わらず、負のループに突入してしまいます。
さらには、やり返したことが逆に自分の弱みとなるかもしれません。
なにより、嫌いな人に対する攻撃に時間や労力を使うのは人生の無駄です。
いかに相手の事を考える時間を減らすか?
これに注力していきましょう。
いいなりになる
人間関係が最悪な職場では、過剰|非合理的な要求が繰り返されています。
これに対していいなりになってしまうとダメです。
時間や労力を限りなく搾取されてしまいます。
断るときははっきり断る。非合理的な要求は無視する。
そういう毅然とした態度を取っていきましょう。
戦略なく感情的になる
言いなりにならないため、時にはキレることも大事ですが、単純に怒ればいいという訳ではありません。
戦略なく感情的になると、社内での立場が悪化する場合もあるからです。
相手のタイプや状況を冷静に観察しながら、効果的な場合にのみキレる必要があります。
日頃から周囲の人達を観察し、キレるべきタイミングを見計らいましょう。
キレていいパターン・悪いパターンはこちらの記事に書いてます。
【実体験】上司にキレたらその後どうなるのかを検証した【何も起きなかった】
まとめ|自分が快適に過ごせるように
今回の記事では、人間関係が最悪な職場について書いてきました。
職場は人生の中でも非常に長い時間を過ごす場所。
出来るだけ快適に過ごせるように行動していきたいですね。
今回の記事が、職場環境の改善に役に立てば嬉しいです。
それでは、また。