子連れで一人で国際線…不安しかない!
そんな悩みを抱えてこの記事にたどりついた方、こんにちは。
今回の記事では
- 子連れワンオペ国際線を乗り切るための注意点
- 持って行くべき持ち物と必要な準備
- フライト前~到着後までの過ごし方やポイント
といったことについて解説していきます。
かどいちと言います。ドイツで駐在員として働いています。
海外赴任の期間、多くの駐妻さんが経験するのが
子連れワンオペ国際線
というイベントでは無いかと思います。
この記事の読者さんの多くは
- 旦那さんが先に赴任し、後で合流
- 旦那さんを残して一時帰国|本帰国
といった状況で、ワンオペ国際線を控えて不安を感じているのではないでしょうか?
我が家でもワンオペ国際線を3度ほど経験しているので、その気持ちは非常によく分かります。
そこで、今回の記事では、我が家が3回の経験を通して積み上げた
子連れワンオペ国際線を乗り切るための全知識
について、解説していこうと思います。
ちなみに僕は男で駐在員ですが、1歳と4歳の子供を連れてのワンオペ国際線を、実際に経験しています。
現場のリアルな状況をお伝えしたい。
記事の中では、ワンオペ国際線に必要な持ち物と準備を明確にし、不安を解消できる内容にしていきます。
少し長い記事になりますが、下記の目次をクリックすると見出しにジャンプできますので、
準備の段階に応じて、必要な部分に飛んでみてください。
それでは早速見ていきましょう!
目次
フライトスケジュールの組み方
子連れワンオペフライトの勝負は、フライト予約から始まります。
子連れの場合、適当に予約すると大変なことになるかも…
まずは、フライトスケジュールの立て方・考え方について解説していきます。
実は重要な座席選び
航空券を予約するにあたって、どの席を選ぶかは重要なポイントです。
考え方は下記の通り。
- 窓際よりも通路側が無難
- 赤ちゃん連れならバシネット席が楽
- バシネットを使わない場合は後方の席が良い
子供の年齢や人数によって考え方が変わってきますので、解説していきます。
通路側+後方席が無難
子供がある程度大きい場合には
通路側+後方席
を選択するのがよいと思います。
なぜかというと
- 通路側の方がトイレに立ちやすい
- 子供を通路側に座らせれば、隣の人に気を使わなくて住む
- ぐずった時にギャレー(CAさんの待機場所)に逃げられる
と言った理由があるからです。
”G”がギャレー(CAさんの待機場所)です。
後方席だとオムツ替え対応トイレも近くて便利です。
37列目以降がオススメです。
赤ちゃん連れならバシネット
一方、子供が小さい場合という条件付きですが、
バシネット(赤ちゃん用ベッド)を使うと楽です。
メリットとして
- 赤ちゃんを横にして寝かせられる
- 最前列なので足下が広い
といったことがあります。
僕は20列のH~K席を利用しました。実際の写真がこちら。
見ての通り、ギリギリでした…
バシネットの対象は2歳未満。事前予約が必要です。
体重・身長制限もあるので、航空会社のHPを調べるようにしましょう。
〇ANAのバシネット詳細
〇JALのバシネット詳細
子供が2歳未満の場合、席を確保せずにバシネットのみでもフライトは可能です。
しかし、子供が1歳以上の場合は、バシネットに加えて席も取っておくと楽。
子供が起きた時に席があると便利だからです。
その分飛行機代がかさむのが難点ですが、駐在の場合は会社が費用を負担してくれると思います。
会社の規定を確認しつつ、相談してみましょう。
僕は1歳・4歳の子連れで、バシネットの3席を利用しました。
3席取っておいたことでスペースを広く取れましたし、見知らぬ人と隣り合わせにならず、気を遣わずに済みました。
フライトの時間帯は?
フライトの時間帯ですが、
子連れワンオペなら夜便一択
というのがわが家の結論です。
なぜかというと
- 機内で子供が寝てくれる
- トイレに立つ回数が少ない
ということが理由。
加えて、「子供が疲れて機嫌が悪い時間帯」を、大人が元気なフライト前半に持ってこれるのもポイントです。
一方で、昼便を選択した場合のメリットは
現地に着いた後、子供が寝てくれる
ということがあります。
ただ、ワンオペでフライトするという事は、到着後ツーオペになるという事。
到着後は旦那さんや家族に子供を見てもらえるよう、事前に打合せしておきましょう。
乗り継ぎは余裕を持って
子連れフライトはどんなトラブルが起こるかわかりません。
時間の余裕を十分持つことをオススメします。
特に、外国の空港での乗継ぎは
- 入国審査
- 空港内での移動
といった事に想像以上の時間がかかりますし、空港内で迷う事も多いです。
最低でも
- 国内線:2時間以上
- 国際線・現地の乗継ぎ:3時間以上
くらいの余裕を持っておきましょう。
付き添いサービスは必ず申し込む
ワンオペでフライトする際、大きな助けとなってくれるのが
航空会社のファミリーサポート
です。
空港内を案内してくれたり、サポートが受けられます。
ANAは電話予約、JALはLINEから予約可能。
無料で利用できるので、必ず申し込んでおきましょう。
【参考】僕のフライトスケジュール
さて、これらのことを考えて、僕が実際に立てたフライトスケジュールは下記の通りです。
2人の子供連れ(1歳男の子・4歳女の子)で、下記のスケジュールで移動しました。
11:30 地方空港に到着
~昼食など~
14:00 地方空港発
15:30 羽田着
~搭乗手続きなど~
21:30 羽田発
5:20 フランクフルト着
~待ち~
9:05 フランクフルト発
9:50 デュッセルドルフ着
~荷物受け取り~
10:30 タクシーにて自宅へ
合計30時間の移動となりました。
国内線の乗り継ぎは、余裕を持って4時間に。
今回は国内移動がスムーズに行き、羽田で時間が余りました。
その間子供をキッズスペースで遊ばせながら、妻にはゆっくりしてもらいました。
道中、大きなトラブルなく、順調にフライトできたと思います。
持ち物と事前準備|~2歳ごろまで
ここからは、フライト前の事前準備や、用意するべき持ち物についてまとめていきます。
子連れワンオペ国際線は準備が8割です。しっかり用意していきましょう
まずは赤ちゃん向けの持ち物から。
一般的な
- オムツ
- おしりふき
- ミルクや離乳食
といった物は当然持っていくとして、ここでは国際線フライトならではの準備物をご紹介します。
液体ミルク
離陸の時やぐずった時など、急いでミルクが必要なタイミングは高確率で訪れます。
そのまま使える液体ミルクは重宝するでしょう。
液体ミルクに抵抗がある人は、スティックタイプの粉ミルクを持って行くのもアリです。
その場合、後述のタンブラー+お湯も忘れずに。
哺乳瓶インナーパック
哺乳瓶の中にセットする使い捨てのビニール袋。
哺乳瓶を汚さずに使えるので、吸い口の交換のみで、洗わずに何度も使う事が出来ます。
哺乳瓶を何本も持って行くとかさばるので、手持ちの荷物を減らすことができます。
タンブラー(お湯)
赤ちゃんによっては、常温のミルクを飲まなかったりします。
そういった場合、小さなタンブラーにお湯を入れて持ち運ぶと便利です。
機内でお湯を貰うこともできるのですが、時間がかかることがあります。
泣きやまない赤ちゃん、周囲からの冷ややかな視線…
こういった仲でお湯を待つ時間は、控えめに言って地獄です。
平和な時に、前もって貰っておくと良いでしょう。
抱っこ紐
2歳未満で席を用意しない赤ちゃんは、機内で膝の上に乗せて過ごします。
この時、抱っこ紐があると両手が開くので便利。
また、ぐずった時にも楽です。
僕は抱っこ紐をつけた状態でミルクを作り、そのままの状態でミルクをあげるようにしてました。
持ち物と事前準備|3~5歳まで
次に、少し大きなお子さん向けに役立つ持ち物をご紹介します。
iPad+動画
飛行機の中や長時間の移動中は、いくらでも動画を見ていいというのが我が家のルール。
普段時間を制限しているご家庭も多いと思いますが、長時間フライトの時くらいは良いのではないでしょうか…?
その代わり、Youtubeではなくアマゾンプライムで映画やアニメを見せるようにしてます。
せっかくなら、物語とか意味のある動画を見て欲しいので。
子供用ヘッドホン
iPadに合わせて、子供用のヘッドホンも便利です。
というか、うちの子は音声が無いとあまり動画を見てくれません。
ウチはコード付きのヘッドホンを買いましたが、ハッキリ言ってコードが邪魔です。
機内で取り出したりセットしたりするなら、コードレスの物をおすすめします。
足下スペース埋め
これを使えば、座席の足元スペースを埋められます。
普段は折りたたんでおき、使用時に空気を入れて膨らませるので、思いのほか持ち運びやすいです。
それでいて、子供が横になって寝れるので、想像以上に役立ちました。
機内に持ち込めるベビーカー
機内に持ち込めるサイズに畳めるベビーカーは便利でした。
上の子が歩いてくれるときは下の子をのせ、上の子を乗せる時は下の子は抱っこ紐という感じです。
機内に持ち込んでおけば、搭乗直前・直後から使えます。
搭乗の際に持ち込み荷物が増えてしまうのが難点ですが、2人連れで両方寝るという最悪のケースにもギリギリ対応可能です。
僕はリュック+ボストンバッグ+折り畳みベビーカー+抱っこ紐の布陣でフライトを乗り切りました。
【参考】僕の持ち物リスト
1歳と4歳の2人をつれてフライトした時の子供用持ち物一覧を、参考までに書いておきます。
- オムツ・おしりふき
- ミルク・哺乳瓶
- タンブラー
- ストローマグ
- 着替え・上着 ※1
- iPad・充電器
- 子供用ヘッドホン
- 抱っこ紐
- お菓子(山ほど)
- タッパー ※2
- 足下スペース埋め
- 折りたたみベビーカー
- おもちゃ・ぬいぐるみ
- 常備薬・体温計
- スマホ充電器
- エコバッグ ※3
※1 日本とドイツで気温が全然違うので。現地の気温を調べて用意しましょう。
※2 おやつの小分け用です。袋ごとあげてこぼすと悲惨。
※3 機内で頻繁に使うものを小分けしておきます。オムツ替えの時などにも便利。
フライトまでの過ごし方とポイント
準備ができたらいよいよフライトです。
フライト前や、空港での過ごし方に少しコツがあります。
移動や機内で過ごす時間が少しでも快適になるよう、いくつかのポイントをご紹介します!
荷物を事前に送付しておこう
”手ぶら便”を使えば、手荷物を事前に空港まで送ることが可能です。
海外渡航用の大きなキャリーバッグを持って空港を移動するのは大変。
事前に荷物を送っておくとかなり楽になります。
空港への着時刻|3時間以上前
国際線が発着する空港へは、遅くとも3時間以上前には着くようにしましょう。
というのも、子連れ特有のトラブルに加え、サポートカウンターで長時間待つことがあるからです。
さらに国内線乗り継ぎが遅れたりすると悲惨。
僕の経験ですが
- 3時間前に羽田着でスケジュール
- 国内線の遅れ
- カウンターで渋滞・子供が急にトイレ
といったトラブルが重なり、国際線の搭乗ゲートに到着したのは離陸10分前ということがありました。
子連れフライトは何が起こるかわかりません。
必ず、十分な余裕を持って空港に向かうようにしてください。
余った時間はキッズスペースで
とはいえ、所要時間が読めないのが子連れ旅の辛いところ。
思った以上にスムーズに進み、時間が余ってしまう事もあるでしょう。
そんな時は、キッズスペースで時間を潰しましょう。
羽田空港であれば、第1ターミナルのセキュリティゲート前に大き目のスペースがあります。
こんな感じです
その他の情報は羽田空港の公式ページから確認できます。
だいたい何組かの子連れファミリーが遊んでいます。
一緒に遊べて、子供も楽しそうでした。
ジュースはあまり飲ませない
空港の待ち時間でぐずった時、おやつやジュースで気を引きたくなると思います。
が、ジュースは控えてください。水を飲みたくなるような、しょっぱいお菓子も同様です。
なぜなら、飛行機でトイレに行く頻度が増えるから。
2人以上の子連れだと、機内のトイレは結構大変です。
搭乗前にトイレにいくのも忘れないようにしましょう。
フライト前から勝負は始まっているのです。
搭乗まで起きててもらう
夜便を選択した場合、搭乗までは何としても起きていてもらうようにしましょう。
搭乗前に寝られると移動がとても大変ですし、中途半端に寝て機内で起きられでもしたら悲惨です。
ありとあらゆる手で気を引き、なんとか夜更かししてもらいましょう。
フライト中の過ごし方とポイント
ここからは、フライト中の立ち回りについてまとめていきます。
乗ってしまえば着くとはいえ、機内で辛い思いをしないで済むように、いくつかポイントを説明していきます。
機内食は時間をズラして
子連れの場合、大人と子供の機内食を同時に持ってこられると困ります。
搭乗後落ち着いたら、機内食のタイミングについてCAさんと話をしておきましょう。
ほとんどの場合はCAさんから声をかけてくれると思います。
が、忘れられている場合もあるので注意要。
同時に持ってこられると詰みます。
2歳以下の子供がいる場合は、ベビーミールを頼んでおくと良いでしょう。
パッケージされた離乳食や軽食が出てくるので、後で食べさせることもできます。
ベビーミールは事前予約なのでお忘れなく。
トイレどうする問題
子供を2人以上連れている場合、トイレが大きな問題になります。
機内の狭いトイレに2人連れて入るのは不可能。
そして意外と、自分のトイレも大変だったりします。
子供を席に残してトイレに行く…という事態が一度は発生します。
その場合、CAさんにお願いしましょう。子供を見ていてくれると思います。
~5歳くらいで心配なら、オムツをはかせておいても良いでしょう。
我が家は上の子にもオムツ着用としました。
全力で子供の機嫌を取る
フライト中は怒ったりせず、思う存分甘やかして子供の機嫌を取ることをオススメします。
そうすることで、自分も子供も楽になる上、子供が泣いて周囲に気をつかう…なんてことも少なくなるからです。
ちなみに我が家では、フライト中に限りおやつや動画等の全てのルールがキャンセルされます。
もちろん、子供の自立を促したり心身を健康に保つため、日常のなかでのルールは必要。
しかし、自立や健康は習慣から来るものです。習慣化しないのであれば問題ないと思います。
大人でさえしんどいフライト。子供も頑張っているのです。
飛行機の中くらい、好きなようにさせてもいいのかなと。
到着後のこと
最後に、到着後の立ち回りについて簡単にまとめておこうと思います。
空港から目的地への移動
空港から目的地の移動は、バス・タクシー・電車などの選択肢があると思います。
目的地の位置にも寄りますが、少々値段が張ってもタクシーを使うことをオススメします。
その前提で、現地でのタクシーの乗り方を調べておきましょう。
フライト後は思った以上に疲れています。
さらに、外国ではバスの時間が遅れたり、最悪来なかったりする事も珍しくありません。
無理せず、楽で確実な方法を選択しましょう。
フライト前後の時差ボケ事情
フライト後の時差ぼけですが
- 西側への移動(例:日本→ドイツ)であれば早い時間に眠くなる。
→少しずつ夜更かしして治す - 東側への移動(例:ドイツ→日本)であれば、夜眠れなくなる。
→少しずつ早寝して治す
といった感じになります。
子供にとっては早寝の方がハードルが高いと思います。
我が家の例ですが、
- 日本→ドイツの時差ボケ:1週間程度
- ドイツ→日本の時差ボケ:2週間程度
の時間がかかりました。
海外への到着後は、観光などをしたい気持ちもあるでしょう。
しかし、スケジュールを立てる際は、時差ボケのことも加味して立てておくのが良いと思います。
無理をすると体調を崩したりするので。
まとめ|フライトがんばってください。
今回の記事では、子連れワンオペ国際線の注意点や、準備と持ち物のポイントについて解説してきました。
子連れワンオペ国際線は、どんなトラブルが起こるか分かりません。
十分な準備をして望むようにしましょう。
とはいえ、フライト中は航空会社のスタッフさんや周囲の人が助けてくれます。
油断は禁物ですが、結構何とかなるものです。
国際線フライト、頑張ってください!
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