かどいちと言います。現在ドイツで駐在員として働いています。
もうすぐ海外赴任という皆さん、いかがお過ごしですか?荷物の準備は順調でしょうか?
荷物の準備ってホント大変ですよね。
どんなものが必要なのか?何から手を付けたらいいのか?わからないという人も多いと思います。
そこで、今回の記事では海外赴任を控えた皆様の参考になるように
荷物の仕分け手順と、その際のポイントをご紹介しようと思います。
僕の失敗談もご紹介しながら注意点をまとめていくので、これから準備って人の参考になるんじゃないかと思います。
ぜひ読んでみてください!
目次
どう振り分ける?仕分けのポイントを解説
では早速、荷物の仕分け手順をご紹介します。
下記の手順で進めるのが効率いいかなと思います。
1.今何を持っているか整理
2.送付の際の制約条件を確認
3.持って行くものリストを作成
4.預けるもの・捨てるものを仕分け
5.不足品の買い足し
今持っているものを整理した後に必要な物を確認し、必要ないものは預けるか捨てるか決める。
逆に持ってないものは買い足す。そんな感じの手順です。
とはいえ、これだけではざっくりすぎてよくわからないと思うので、詳細を説明していこうと思います。
今何を持っているか整理|所持品リストの作成
自分の家に何があるか?隅々まで把握している人は少ないと思います。
持ってることをすっかり忘れてたけど、引っ越しの時に発掘してしまった。
そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
普通の引っ越しであればとりあえず次の家に送っておけばいいのですが、海外赴任の場合そう簡単にはいきません。
物によっては海外に送れなかったり、かさ張って邪魔になったりするからです。
なので、荷物の仕分けをする前に、今何を持っているか整理し、”所持品リスト”を作成しておいた方が良いでしょう。
カテゴリ分けしながら整理
持っているものを整理する際は、持ち物をカテゴリ分けしながらリストアップするのがお勧めです。
そうすることで、持って行く物の仕分けや不足品の購入をする際に便利です。
カテゴリの分け方は人それぞれだと思いますが、例えばこんな感じ。
・家具・電化製品
・食料・日用品
・衣類
・本・娯楽用品
・その他
上記は一例ですが、まずはざっと大まかにカテゴリ分けして整理を始めるのがいいかなと思います。
実際に荷物を整理しながら、徐々にカテゴリを調整していきましょう。
カテゴリ分けするときの注意点
カテゴリ分けする際、一つだけ言っておきたいことがあります。
なんでもかんでもその他に分類するのはやめて!
とくに片づけが苦手な人はこの傾向がある気がします。
とりあえず迷ったらその他。気持ちはわかるんですけどね。
その他が多すぎるとあまりカテゴリ分けする意味がなくなってしまいます。
“その他”のカテゴリに入るものの数が他より多くなっているようなら要注意。
一度“その他”に入っている物を見返して、新しくカテゴリを作ったり、カテゴリ枠を拡張したりできないか考えてみましょう。
送付の際の制約条件を確認
所持品の整理ができたら、次は持ち物リストを作成したいところ。
ですがその前に、送付するときの制約条件を確認しておいた方が良いでしょう。
物によっては輸入禁止品があったり、税金がかかったりします。
赴任先の国のルールを確認しておきましょう。
ここでは確認する際の注意点やポイントをご紹介していきます。
送れるもの/送れない物を確認する
船便/航空便で荷物を発送する際、ものによっては税金がかかったり、そもそも送付が禁止されていたりする場合があります。
船便/航空便送付の際、運送会社もチェックしてくれますが、送付出来ないものを準備してしまうともったいないです。
送れないものは国ごとに違うので個別に調べる必要あり。
例えば僕が赴任したドイツの例を挙げると、肉エキスや乳が入っているものは送れません。
それを知らずに買ってしまったインスタントラーメンやスティックコーヒー、泣く泣く放棄したのは悲しい思い出です(実家にあげた)。
こんなことにならないよう、送付が禁止されているものが無いか?しっかりと確認しておきましょう。
送れる物の容量/重量を確認する
次に重要なのが、どのくらいの容量/重量のものを送ることができるか?です。
送付方法は手持ち/航空便/船便の3つの方法がありますが、比較すると下記の通りです。
手持ち:重量・容積に制限あり。持ち運び大変だけど到着直後から使える。
航空便:重量・容積に制限あり。発送後2週間くらいで着く
船便 :容積に制限あり。発送後1~2か月くらいで着く
航空便/船便に関しては、企業ごとにどのくらいの量まで費用負担してくれるか規定があると思います。
人事部門に確認しつつ、オーバーしないように準備を進めましょう
持って行くものリストの作成
制約条件の確認が出来たら、いよいよ持って行くものリストを作成していきます。
何を持って行くか?は人それぞれだと思いますし、赴任先の国によっても異なります。
したがって、ここではリスト作成時の注意点や、持って行く/行かないの判断基準に関して、僕の体験談を含めて書いていこうと思います。
所持品リストを使う
持って行くものリストの作成には、“所持品リスト”を使います。
所持品リストを確認しながら、持って行く/行かないを一つずつ決定していきましょう。
航空便 or 船便 どちらで送るか?送付方法も合わせてリスト化してくと効率が良いです。
送るもののカテゴリごとに注意点がありますので、つらつらと書いていこうと思います。
カテゴリ別注意点|家具
家具を送るべきか?人によってどうするべきかわかれるところです。
判断基準はざっとこんな感じ。
・帯同/単身のどちらか
・渡航先の住居事情。家具付きアパートは豊富か?
・家の広さはどのくらいか?
・現地で手頃な家具屋さんが近くにあるか?
・船便で送れる物の容量はどのくらいか?
とはいえ行ったこともない国の事なんてよくわからないと思います。
そんな時は、現役の駐在員と連絡をとりながら情報を収集して判断しましょう。
例えば家具付きアパートが豊富にある地域でかつ単身なら、一切送る必要なし。
一方、帯同で広い家を探す場合だと家具付きは見つかりづらいかも。
ちなみに僕の場合こんな感じでした
・ドイツ、デュッセルドルフに帯同で赴任
・家具付きアパート少なし
・家は結構広い(100m2くらい)
・IKEAが近くにある(現地調達容易)
・船便結構余裕あり
うーん、正直どっちでもいい。でも、現地で買うと高くつきそう+買うのが大変そう。
と、いうわけでダイニングテーブルやソファなど買うと高そうなものは送って、あとは現地で買い足していきました。
その結果、大きな家具を送っておいたおかげで、現地でそろえる手間が省けて楽でしたね。
どちらか迷った場合は送っておくのが良いかな、と思います。
カテゴリ別注意点|電化製品
渡航先にもよりますが、日本とは電圧が違う国が多く、日本の家電はそのまま使用できません。
変圧器が必要になっちゃうので結構面倒。
大型の家電はほとんど置いていくことになるかと思います。
ちなみに僕が持って行ったのは炊飯器のみ。その他は現地で購入しました。
尚、家電と言ってもPCやスマホの充電器等は海外でもそのまま使えます。
これらは普通に持って行けば大丈夫(変換プラグだけ必要)。
変圧器については、選び方も含めてこちらの記事にまとめています。
ちなみに現地ではテレビ・掃除機・洗濯機・電子レンジを買いました。
掃除機はそのまま日本でも使えるし、テレビも変圧器かませて日本でも使える!
ということで、僕は思い切って良いヤツ買ってしまいましたが、これだけでも結構な出費になります。
出費を抑えたい人は、家電付きアパートを探すというのも一つの手だと思います。
その他、持って行ったら良く家電の選び方などはこちらの記事にまとめています。
カテゴリ別注意点|食料・日用品
食料品は持てるだけ持って行くと良いでしょう。
特に日本食。
海外では手に入りにくかったり高かったりします。
船便で送れるものをまとめて送っておくと、日本食が恋しくなった時に嬉しいです。
駐在員がガチで選んだ海外赴任に持って行くべき日本食ランキング
それと和食器。
海外ではなかなか手に入らないので、お茶碗や汁椀などは送っておくと良いでしょう。
タッパーなんかもあった方がいいかもしれません。
日用品については、普段使い品は極力送っておくのがオススメ。
現地で買えるものも多いんですが、どこに売ってるかわからないと思います。
慣れない国では探すだけでも一苦労。かなり疲れます。
荷物の量が増えすぎないように注意は必要ですが、可能な限り送っておくことをオススメします。
カテゴリ別注意点|衣類
衣類ですが、よほどの田舎に赴任するとか、オシャレにこだわりがあるとかでない限り、必要最小限でいいのではないかと思います。
そもそも海外の家だと収納スペースが無かったり、それを用意するために新たに家具買わなきゃいけなかったり、、、ということも。
必要に応じて必要なだけ現地で買い足した方が実用的ではないかと思います。
一方でこだわりがある場合は送った方が良いでしょう。
海外仕様だとサイズ感が微妙に違ったりしますし、気に入るものが手に入るかはわかりません。
カテゴリ別注意点|本・娯楽用品
本はかさ張るのでたくさん持って行くわけにはいきません。
ただ、海外で日本の文字が書いた本はなかなか手に入りません。特に専門書や教科書などはほぼ不可能です。
仕事や趣味で使う可能性があるものに関しては、念のため持って行きましょう。
小さな子供がいるって人は絵本なんかも持って行くと良いです。
ちなみに僕は、仕事で使いそうな専門書+本を2冊持って行きました。あとはほぼ電子書籍。いつでも買えるしかさ張りません。
最終的にKindleリーダーを買いました。めっちゃ快適でずっと使ってます。
でも海外で買うと高く付いちゃうので(海外の方が30%くらい高い)、買うか迷ってるなら日本で買って持っていくことをオススメします。
3カ月ほど使った感想をこちらの記事にまとめています。参考にしてみてください。
【3カ月使った感想】海外駐在中にKindle paperwhiteを買ったので感想を書く【毎日使ってる】
その他ゲームなどの娯楽用品も持って行くとよいかもしれません。日本の友達とオンラインで遊べるので、海外赴任中も寂しくありません。
僕はNintendo Switch 持って行きました。ソフトはダウンロードできるので、、海外でも全然問題ないですね。
カテゴリ別注意点|その他
その他のカテゴリにはそれこそいろんなものが入ってると思いますが、使用頻度を考えながら決めると良いでしょう。
たまにしか使わないなら置いていくのが吉。余計な荷物を増やすと帰任の時にも大変です。
逆に、意外と持って行って良かった物もあります。
別記事で紹介してますので、持ち物リスト作成の参考にしてみてください。
駐在員がガチで選んだあって損しない海外赴任の荷物+α【船便の容量余ったら】
預けるもの・捨てるものを仕分け
次に、持ちものリストには入ってないけど、今持ってるものについて、どうするかを決めていきます。
基本的には下記の選択肢になるかなと思います。
・捨てる/売る
・実家/知人に預ける
・貸し倉庫に預ける
判断基準と注意点についてまとめていきます!
捨てる/売る
海外赴任というわけで、いい機会です。オススメなのは
よくわからんかったら売る!
これにつきます。
さすがに全部というわけにはいきませんが、まず捨てる/売るを検討し、どうしてもというものだけ残すのがオススメ。
海外赴任は3~5年くらいになりますので、その間使わなかったものの存在なんて、そもそも忘れてます。
帰任の際、あちこちの荷物を整理して片付けるのは大変ですからね。
不要物はできるだけ売ってお金にしたいところですが、メルカリとかで売るには時間と手間がかかります。
一定期間売れなかったものは思い切って捨てるなどの工夫が必要です。
実家/知人に預ける
預け先の人に迷惑にならないものは、実家や知人に預けるのが無難でしょう。
費用も掛かりませんし、安心して預けておけます。
また、赴任中に使ってもらえる物も預けて問題ないでしょう。
子供のおもちゃとか実家に預けておくと、親戚の子供が遊びに来た時などに活躍してくれます。
冷蔵庫やら洗濯機は、実家の物が古いならばプレゼントして使ってもらうのもいいかもしれませんね。
一方で、大きくて邪魔になったり、保管に困ったりするものは貸倉庫が無難でしょう。
貸し倉庫に預ける
他人に預けられないもの、例えば大型の家具・家電などを置いていく場合は貸倉庫かなと思います。
会社が費用負担してくれる場合も多いので、規定を確認しておきましょう。
容量オーバーにならないように注意。
貸倉庫に荷物を預ける際はいくつか注意点があります。
ざっと例を挙げるとこんな感じ。
・冷蔵庫や洗濯機はカビたり錆びたりしないよう乾燥させておく
・衣類や本などは虫食いの可能性があり注意。できれば実家。
・禁止品あり。植物や危険物・腐りやすいものなど。
詳しくは預け先ロッカールームに問い合わせるのが確実です。
よくあるトラブルなども合わせて聞いておきましょう。
不足品の買い足し
ここまでくれば、荷物の仕分けはほぼ完了。あとは不足品を買い足すだけです。
この時の買い物は、絶対にネットショップが楽です。
なぜなら必要なものをチョコチョコと思いつくから。
思いついた瞬間にポチる。この方法が間違いないと思います。
最初のうちはお店に行って、海外生活を想像しながら必要な物を選ぶのが楽しいんですけどね。
ただでさえ準備で忙しい中、何度もお店に足を運ぶのは苦行でした。
僕の持ち物リストも別記事にまとめていく予定です。
【更新未定 僕の持ち物リスト】
まとめ
今回の記事では、海外赴任前の荷物の仕分けについて注意点やポイントをご紹介しました。
まとめると、下記の手順で進めていくと効率が良いです。
1.今何を持っているか整理
→”所持品リスト”を作成。
2.送付時の制約条件を確認
→赴任国のルールと送付可能な容量を確認
3.持って行くものリストを作成
→カテゴリ別に仕分け。発送方法も決める。
4.預けるもの・捨てるものを仕分け
→物によって行先を決定。できれば売るor捨てる
5.不足品の買い足し
→思いついた瞬間にポチる
この手順で準備を進めれば、スムーズに荷物の仕分けができると思います。
海外赴任の準備で忙しい中、荷物の仕分けは本当に大変ですよね。
でも、これが終われば楽しい海外生活はすぐそこです!
根気強く頑張ってください!
ではまた!
海外赴任の準備まとめ記事はこちらから
【図解】海外赴任の準備とスケジュール 時期ごとのやることが一目でわかるよ!