【経験者に聞いた】20代で海外赴任するメリットと実現するための就活・転職戦略 | 山奥エンジニアの お金と海外とデータ分析
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【経験者に聞いた】20代で海外赴任するメリットと実現するための就活・転職戦略

かどいち
かどいち

20代で海外赴任する方法を海外指向の若者に根拠を持ってわかりやすく伝える試みです!

かどいちと言います。ドイツで海外駐在員として働いています。

20代で海外赴任したい!

そんな人にとって、できるだけ若いうちに海外赴任するための方法って気になるポイントなんじゃないでしょうか。

収入やキャリアなど、海外赴任にはさまざまな面でメリットがあります。

僕が海外赴任したのは32歳の時でしたが、できることなら20代で海外赴任できていれば…とも思います。

海外赴任のメリット・デメリット 【ドイツ駐在員が解説】海外赴任5つのメリットと3つのデメリット

しかし、20代で海外赴任する方法をWebで検索してみても

”語学を勉強しろ”とか”仕事で実績を残せ”とか、普通であいまいな事ばかり。

もっと具体的に、20代の海外赴任出来る方法を教えて欲しい!そういう人も多いんじゃないかと思います。

そんな時、駐在員ネットワークで20代の海外駐在員と知り合いました。

彼は戦略的な就職活動を経て20代で海外赴任した猛者!….どうやって海外赴任したのか?気になりますよね。

そこで、詳しく話を聞いてみました。

その上で、海外駐在員として働く僕の知識と経験を足し合わせた

20代で海外赴任するための就活・転職戦略

についてまとめて行きます。

早く海外赴任したい人は必見の記事になっているかと思いますので、ぜひご一読ください!



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【経験者に聞いた】20代で海外赴任するための就活・転職戦略

20代で海外赴任するための戦略。それは、海外売上比率の高い中小企業(できれば営業職)を狙うです。

なぜこのような結論になるのか?その理由を詳しく解説していこうと思います。

一般的に言われる「海外赴任する方法」


一般的に海外赴任する方法として、下記のようなことが言われています。

  • 語学を勉強する
  • 仕事で実績を残す
  • グローバル企業に転職する

しかし、これらをいくら頑張ったところで本当に海外赴任出来るか?は運次第。

なぜなら、赴任先のポストが開かない限り海外赴任はできないから。

いくら勉強しても実績を残しても、社内の事情で海外赴任できないことなんてザラにあります。

最速で海外赴任したい人が今すぐ転職するべき理由を解説 最速で海外赴任したい人が今すぐ転職するべき理由を解説

つまり、海外赴任できる確率をすこしでも上げるためには

海外赴任しやすい環境の企業に就職する

ことに尽きるのです。

経験者に聞いたガチの海外赴任戦略

では、20代で実際に海外赴任した猛者はどのような戦略を取ったのか?

詳しく聞いていきましょう!

かどいち
かどいち

20代で海外赴任って凄いですね!

20代駐在員
20代駐在員

いやいや、それほどでも

かどいち
かどいち

やっぱり会社で実績を残すのが選ばれるポイントなんですか?

20代駐在員
20代駐在員

いやー、どうでしょう。実績というよりは会社選びじゃないですかね。

かどいち
かどいち

会社選び…ですか?

20代駐在員
20代駐在員

はい。普通の大企業とかだとライバルが多く…。中小企業で海外比率が高い企業を狙って新卒で就職しました。その後、海外行きたいって言いながら普通に仕事してただけです

かどいち
かどいち

な、なるほど…それは意外な盲点ですね。

20代駐在員
20代駐在員

中小企業だと海外指向が強い人もそんなにいないので希望も通りやすいんです。

かどいち
かどいち

ちなみに従業員数と海外比率はどのくらいですか?

20代駐在員
20代駐在員

海外比率80%でほぼ海外です。従業員数は200人くらいですね。
同期は12人くらいで少ないです。

かどいち
かどいち

従業員数、少ないですね!

20代駐在員
20代駐在員

はい。なのでそんなに競争も激しくないんですよ。
でも海外比率が高いので各地に営業所はあるし、
営業職で海外赴任するなら現実的な選択肢だと思いますよ!

結論|海外売上比率の高い中小企業に入る

20代海外赴任猛者の話をまとめるとこんな感じです。

  • 中小企業で海外売上比率の高い会社に入る
  • 海外で働きたいことを日々アピール
  • 出来れば営業職が良い。

この話、僕自身目からうろこでした。

よくよく考えるととても理にかなっているんですよね。

海外赴任できるか?に影響を与える要素は、”海外赴任のチャンス”と”ライバルの強さ”の2つがあります。

これをそれぞれ縦軸、横軸に引いて整理すると、下記のようになります。

ライバルが少なくチャンスの多いグローバル中小企業が狙い目。

グローバル企業へ転職”と言われて真っ先に思い浮かぶのは、いわゆる「グローバル大企業」です(僕はここに属しています)。

しかしこのセグメントは、海外赴任のチャンスが多い反面ライバルも強くて多いです。

一流大学を卒業した意識高いハイスペックサラリーマンとガチで勝負することになってしまいます。

いくら実績を残しても、社内の人員状況次第では選ばれません。年功序列が根強く残る会社も多く、ポストが空かないケースも多いです。

つまり、20代で海外赴任するためには、”高い能力”に加えて”運”の要素が必要となってくるのです。

一方で20代駐在猛者が狙ったのは、”グローバル中小企業”のセグメント。

海外赴任のチャンスは多いがライバルはそんなに強くありません。

このセグメントであれば、海外希望をアピールしつつ普通に仕事をすることで、必然的に海外赴任に選ばれるって訳です。すごい!

とにかく情報収集

でも、海外比率80%|従業員数200人なんて会社どうやって見つけたんでしょうか?

引き続き聞いてみました!

かどいち
かどいち

そんな会社どうやって見つけたんですか?

20代駐在員
20代駐在員

合同説明会に行きまくって、そこで海外行きたいアピールをしてました。そうすると海外売上比率とか拠点の情報を話してもらえるんです。行きたい国があるならその国に拠点がある企業でないといけないし、そういう意味でも情報収集が大事かなって思います。

かどいち
かどいち

凄い行動力ですね…!

20代駐在員
20代駐在員

今だったら就職とか転職のエージェントも充実してるし、そういう所を活用すればもっと楽に見つけられるんじゃないかと思いますよ!とにかくまずは行動することで目標に近づくと思います!

というわけで、とにかく情報収集が大事のようです。

オススメなのは合同説明会。

企業の人にインサイダー情報を貰えるのは貴重な機会となるでしょう。

ただ、合同説明会ではどうしても話ができる相手の数に限りがあります。

並行して就活・転職エージェントにも登録しておいて損は無いでしょう。

エージェントの人も企業の内情を詳しく知っていて、こちらの要望に合わせて企業を選んでくれるので、かなり効率が良いと思います。

グローバル中小企業を狙うなら全方位型の大手エージェントがオススメです。

特化型だと、大手からの求人に偏ってたりするので。

違いは何? 大手転職エージェント5社を徹底比較 【厳選5社】オススメ転職エージェントを徹底比較

色んな方面にアンテナを張り巡らせて情報収集していきましょう。

注意点|長期的な目線を忘れずに

さて、海外赴任を目的にグローバル中小企業を狙うという戦略には一つ注意点があります。

それは「長期的な視点でキャリアを考える」という事です。

というのも、中小企業の給与|待遇は、どうしても「グローバル大企業」には劣ります。

海外赴任しているうちはいいのですが、一生海外で働けるわけではありません。

海外赴任したグローバル中小企業が気に入っているなら、一生そこで働き続けるのもいいでしょう。

しかし、キャリアアップを考えると「グローバル大企業」への転職も視野に入れたいところ。

20代での海外赴任経験があれば、転職にも有利です。

さらには転職後2回目、3回目の海外赴任も十分に可能性があるでしょう。

どんな人生にしたいのか?よく考えながら海外赴任戦略を考えていきましょう!



20代で海外赴任するメリット

”20代での海外赴任すること”によって、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?海外駐在員の視点から、メリットをピックアップしていきます!

給料が上がりまくる

20代で海外赴任した場合に最も大きなメリットは給料。

日本で働いていてはなかなか得られない収入が入ります。

僕の例でいくと、手取り収入は日本の給料の約1.8倍…!

海外赴任すると貯金が貯まる? 現役駐在員が赴任後の貯金額をまとめてみた

中小企業の場合は大企業に比べて海外赴任時の待遇がいい傾向にあります。

かどいち
かどいち

なぜかというと、希望者が少ないから!

グローバル中小企業の場合はさらに好待遇が狙えるかもしれませんね!

旅行に行き放題

20代、特に子供がいないうちに海外赴任することで、山ほど海外旅行を楽しむことができるのも大きなメリットです。

というのも、初めての海外赴任は30代半ばごろというのが一般的なケース。

この場合、~3歳くらいの子供がいることも少なくありません。

すると、旅行の行先や頻度を慎重に考えないといけなくなるのです。

もちろん子供と一緒の海外赴任|海外旅行にも沢山の楽しみがあります。

しかし、20代での海外赴任を経験できれば、制限のない旅行を思う存分楽しむことが出来るでしょう。

ヨーロッパに海外赴任すると、日本からではなかなか行けない場所に旅行できたりして最高です。

ドイツ人のハワイ!マヨルカ島|目的別おすすめエリアを一挙紹介

今後のキャリアに有利

日本の経済規模が縮小していくと見込まれる昨今、多くの企業がグローバル人材を欲しています。

一方で、海外で働いた経験がある若手・中堅社員はごく少数。

海外赴任経験があるというだけで、転職市場での人材価値は大きく上がります。

将来的な転職・キャリアアップを考えた時にも、20代での海外赴任は大きなメリットになるでしょう。

語学が身に着くか?は自分次第

海外赴任をすると語学力が身に付く!という話をよく聞きますが、これは半分嘘。

語学力が身に付くかどうかは”自分次第”です。

というのも、駐在先の環境によっては全く英語が話せなくても仕事ができてしまうんです。

コミュニケーションを取りたい!喋れるようになりたい!

そういった想いとそれなりの努力がなければ、何年海外赴任しても話せるようにはならないでしょう。

英語ができない海外駐在員はTEOICやってる場合じゃない理由を解説 【駐在員が分析】英語ができない海外駐在員の特徴 解決策やオススメ勉強法まで一挙に解説

とはいえ、海外赴任中は英語を使う機会が山ほど手に入ります。

これを機にしっかり勉強すれば、3ヵ月くらいで喋れるようになるでしょう。

海外赴任に必要な英語力を身に着けるため、最適なのはオンライン英会話だと僕は思ってます。

その中でも、予約不要でレッスン回数無制限のネイティブキャンプがダントツでオススメ。

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オンライン英会話を使った具体的な勉強法などについては、こちらの記事にまとめています。

【海外赴任準備】駐在員に必要な英語力を短期間で上達させる勉強法

その他オススメ英会話スクールや選び方をこちらの記事で解説しています。

海外駐在員がガチで選んだ本当の英語力が身に着くオンライン英会話スクール3選【選び方と勉強法も解説】

20代で海外赴任するデメリット

”20代での海外赴任”には、当然ながらデメリットもありますので、簡単にまとめておこうと思います。

日本で働きたくなくなる

20代で海外赴任してしまうと、日本では得られないような好待遇が手に入ります。

また、職務上のポジションも上がり、仕事や決済の権限が手に入ったりします。

ただ、日本に戻った際にこれらの考えを引きずると危険。

横柄で高圧的な態度になったり、日本の働き方を見下したりすることもあるようです。

このような態度は、当然周囲との軋轢を生みます。

海外赴任はあくまで”一次的で特別な”待遇。

そのことを忘れずに海外赴任生活を過ごしましょう。

ちなみに、転職時に「海外赴任の強い希望」がある海外赴任経験者は、企業から敬遠される傾向があるそうです(転職エージェント談)。

かどいち
かどいち

海外赴任経験者がなぜ海外赴任の強い希望があると、企業か敬遠されるんでしょうか?

転職エージェント
転職エージェント

「海外赴任に味をしめ、海外で働きたいがために転職活動をしている可能性があるから」と企業が考えてるからなんです。

との事。気を付けましょう!

友人の結婚式に出れない

20代で多くの人が経験するライフイベント「友人の結婚式」。

これに出席できないのはデメリットと言えるでしょう。

友人の結婚式ってほぼ同窓会みたいなもので、社会人になって疎遠になった友人との再会を果たすチャンス。

オンラインでつなぐ…みたいな可能性もありますが、出席できないのはやはり寂しいものです。

どうしても出席したい友人の結婚式には、日程に合わせて一時帰国する…といった調整は可能ですが、出席できる数は限られると思います。

婚期を逃す(かもしれない)

結構皆さん心配するのが「海外赴任とすると婚期を逃す」です。

例えば大卒5年目で5年間海外赴任すると、27歳-32歳の海外赴任となります。

一方で結婚する人が最も多い年齢は、女性で約26歳、男性で約27歳。

”海外赴任する時点で結婚していないと婚期を逃す”

これは統計的に見て可能性が高いと言えるでしょう。

ただ、僕の周囲には海外赴任中に結婚した人も沢山います。

【結論】20代で海外赴任するためにはとにかく情報収集から

繰り返しますが、20代で海外赴任するために重要なのは「海外赴任できる環境の会社」を選ぶことです。

  • 海外赴任のチャンスが多い
  • ライバルが少ない|強くない

こういった会社を選び、戦略的に立ち回ることで20代で海外赴任するのは決して不可能ではありません。

これから社会人になる人、社会人になって間もない人は、一度どのようなキャリアプランを描きたいのか?について考えてみてください!

今回の記事は以上です。それでは、また。

海外赴任をめざすなら、英語力を高めておいて損はなし。

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かどいち@山奥エンジニア

32歳でドイツに海外赴任し、シニアマネージャーとして働きながらブログを書いてます。外国人と働きながら気付いた「自分らしく生きる方法」を発信中。頑張りたければ頑張ればいいし、休みたければ休めばいい。自分の価値観を大切にしたい人全員を応援します。

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