FIREにおすすめの米国高配当株ETFは?【投資 実践編】 | 山奥エンジニアの お金と海外とデータ分析
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FIREにおすすめの米国高配当株ETFは?【投資 実践編】

この記事でわかること
  • 高配当株ETFって何?
  • VYM、HDV、SPYDの違いは?
  • おすすめのETFは?

きはち

こんにちは!
きはち@山奥エンジニア
@kihachi_yamaoku)です。

今回は、FIREを目指す上でおすすめの米国高配当株ETFについてご紹介したいと思います。

ETF(上場投資信託)とは、それ1本で様々な株式へ投資ができる便利な商品です。

ちまちま会社を調べて、う~んどうしようって考えるのが煩雑で面倒って方にはおすすめです。

それに加え、運用会社が危険信号の会社をETFから排除してくれるので、逐一会社の業績を確認する手間も省けます。

米国高配当株ETFについて

最も有名なVYM、HDV、SPYDについてご紹介します。

VYM

ティッカー(略称):VYM

正式名称:バンガード・米国高配当株式ETF

運用会社:Vanguard

株価指数:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス

経費率:0.06%

VYMとは、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスという株価指数への連動を方針としているインデックスファンドです。

その特徴は、REITを除いた米国市場の高配当株の銘柄を時価総額加重平均で運用している点です。

したがって、大型株寄りの高配当ETFです。

また、金融、生活必需品セクターの比率が高いのが特徴です。

VYMのセクター比率

HDV

ティッカー(略称):HDV

正式名称:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF

運用会社:Blackrock

株価指数:モーニングスター配当フォーカス指数

経費率:0.08%

HDVは、モーニングスター配当フォーカス指数への連動を目指したインデックスファンドです。

その特徴は、財務健全性が高い平均以上の配当を出す企業に絞った構成銘柄である点です。

エネルギー、ヘルスケア、生活必需品セクターの比率が高いのが特徴です。

HDVのセクター比率

SPYD

ティッカー(略称):SPYD

正式名称:SPDR ポートフォリオS&P500 高配当株式ETF

運用会社:State Street

株価指数:S&P 500 高配当指数

経費率:0.07%

SPYDは、S&P 500 高配当指数に連動したインデックスファンドです。

その特徴は、S&P500に選ばれた銘柄の内の高配当上位80銘柄を均等加重で運用する点です。

高配当上位銘柄は、高配当株のデメリットでも述べたとおり、不人気のために株価が下がっていることが多いです。

つまり、なぜ投資家がその銘柄を敬遠しているのかを考える必要があります。

個々の銘柄には言及しませんが、投資家が「リスクが高い」と判断している銘柄が多いということです。

SPYDについては80銘柄まで分散されているため銘柄固有のリスクは軽減していますが、それでもコロナショック時には約40%の大減配の憂き目にあっています。

SPYDについては、構成銘柄とその選定方法については予め確認しておく必要があります。

金融、不動産、エネルギーの比率が高いのが特徴です。

SPYDのセクター比率

比較

それではVYM、HDV、SPYDの比較をしていきます。

配当利回り

SPYD、HDV、VYMの配当利回り推移
2016年9月16日~2021年4月6日の配当利回り推移

SPYDの年間配当金が確定した2016年9月以降の各ETFの配当利回りです。

どの期間を見ても配当利回りにおいては、

SPYD > HDV > VYM

という結果でした。

分配金の増配率

増配率
VYM 11.6%
HDV 12.2%
SPYD 2.3%

増配率の平均を示しました。SPYDは2017年以降、HDVとSPYDについては2014年以降です。

SPYDは出来てからまだ日が浅いので、増配率については注視していきたいところです。

トータルリターン

2015年10月以降の主要ETFのトータルリターン
2015年10月23日~2021年4月6日にかけてのトータルリターン。2015年10月に$100投資したら2021年4月にはどのくらい増えていたかを表す。源泉徴収分を抜いた配当金を再投資。

SPYD設定日を基準として、高配当ETF、S&P500に連動するSPY、Vanguardの人気米国ETF VTIも示しました。

トータルリターンとしては、

SPY > VTI > VYM > HDV > SPYD

この結果をみて、
「それならS&P500に連動するETFの方が良いし、高配当ETFならVYM一択やん」

となるところですが、この記事での結論は違います。

高配当株投資において、トータルリターンという言葉に惑わされてはいけません。

FIREを目指す上でS&P500や全世界インデックス vs 高配当株投資、どっちが良い?

【結論】HDVとSPYDを組み合わせるべし

HDVを60%、SPYDを40%の比率で保有&積立

まず、理由を述べる前に前提条件を確認します。

高配当株投資の前提条件

18年後に年間240万円(月20万円)の配当収入の獲得を目標にしています。

その目標達成への前提条件は以下のとおりです。

毎月約18万円を、税引前配当利回り3.5%の銘柄へ積み立て

・投資期間は18年間
・増配率は8%
・配当金の税率は15%
※課税所得330万円超~695万円以下の方が確定申告により、所得税を総合課税住民税を申告不要とした場合

配当利回り3.5%の株へ18年間積立投資

つまり、キャピタルゲインを考慮せず如何に配当所得を得るかに重きを置きます。

もちろん、元本をすり減らしては意味がありません。お金をもらうのにお金を払うってちゃんちゃら可笑しな話ですから。

それでは、上記前提で結論づけた理由を説明していきます。

理由①高い配当利回りを維持できる

HDV:SPYD=6:4の際の配当利回り推移。

HDVとSPYDを組み合わせることで、さきほどの前提条件「配当利回り3.5%」をクリアできます。

理由②セクター分散が可能

高配当ETF単体だと、セクターの偏りが発生します。

そこで、HDVを60%、SPYDを40%とすると、

SPYD:HDV=6:4の際のセクター比率。

このように、ある程度のセクターの分散が可能になります。

理由③VYMではなくHDVを選んだ理由

VYMよりHDVの方が利回りが高いため、わざわざVYMへ投資する理由が見つかりませんでした。

加えて、VYMはSPYDと同様に金融セクター比率が高いため、HDVを選んだほうがセクター分散の観点からも良いと判断しました。

最後に

いかがでしたか?

きはちはこのように考え、HDVを60%、SPYDを40%の比率で毎月積み立てています。

トータルリターンという言葉に惑わされてはいけません。

高配当株投資については、配当金を積み上げていけば市場全体インデックスファンドに劣らないキャッシュフローを生み出します。

それに加えて、売却が必要ないため、精神的に楽です。

ただしS&P500などの異なり、これらのETFは出来て日が浅いため数十年単位での長期的傾向がわかりません。今後の推移は確認要です。

いつか経済的自立(FI)ができることを夢見ながら…頑張りましょう!

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

※ただし、投資は必ず自分で考えて判断してください。
自分の資産を増やせるのも守れるのも、
世界にただ一人、あなただけです。

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