海外赴任することになったんだけど、炊飯器って持って行った方がいいの?
こういった悩みを持ってこの記事にたどり着いた方、こんにちは。
この記事では、海外赴任に炊飯器を持って行こうか?持って行くならどれにしようか?と悩んでいる人に対して
- 海外でのお米と炊飯器事情あれこれ
- 海外赴任に持って行く炊飯器の選び方
- 駐在員的オススメ炊飯器3選
と言ったことをお伝えしようと思います。
かどいちと言います。ドイツで海外駐在員として働いています。
これから海外赴任するという人にとって、炊飯器をどうするか?迷うところではないでしょうか?
海外には日本ほどしっかりした炊飯器は無いって言うけど、実際どうなの?
と疑問を持つ人も多いと思います。
そこで今回の記事では、海外赴任に持って行く炊飯器選びの助けとなる情報をお届けします。
それでは早速見ていきましょう!
目次
海外に炊飯器を持って行った方が良い?【持って行った方がいい】
そもそも海外赴任に炊飯器って持って行った方がいいの?という話ですよね。
結論、海外赴任に行くときは、炊飯器を日本で買って持って行った方がいいです。
理由は
- 海外で炊飯器を買うと高くつく
- 良い炊飯器が売っているかわからない
- 海外赴任初期は勝手が分からない
この3点です。
それぞれ詳しく解説していきます!
海外でも手に入るが高い
まず、海外で炊飯器を買うと日本よりも高く付きます。
海外の物価はどんどん上がってるし、円安も合わさって、1.5~2倍くらいの価格となってしまいます。
例えば僕が駐在しているドイツで象印の炊飯器を買うと339ユーロ。1ユーロ160円とすると5万4千円になります。
出展:Amazon.de
一方日本で買った場合は2万7千円。ちょうど倍額ですね。
出展:Amazon.co.jp
というか5万円もあれば、ハイエンドクラスの炊飯器が買えてしまいます。
海外へ赴任する時は、船便や航空便の送料を会社が負担してくれることが多いので、日本で買って送った方が断然お得です。
高機能な炊飯器はない
海外で炊飯器を買った場合、機能や品質が日本ほど充実していません。
お米の硬さを細かく調整したり、圧力をかけて焚き上げたり…などは、日本の炊飯器ならではの機能。
日本ほど炊飯器にこだわっている国って、他にないんじゃないかと思います。
また、海外製の炊飯器もあるにはあるのですが、製品についての情報がほとんどありません。
メーカーは聞いたことないし、レビューの数も十分に揃っていないし、日本人として満足できるクオリティなのかが分からないのです。
従って、機能や品質に妥協したくない人は、日本製の炊飯器を買っていった方が良いでしょう。
海外赴任初期は勝手が分からない
海外赴任初期は、土地勘がなかったりお店が分からなかったりして、そもそも炊飯器をどこに買いに行けばいいのか分かりません。
また、仕事にも慣れない中、生活基盤を整える作業や各種手続きなど非常に忙しいのです。
そんな中、「炊飯器を探す」という仕事が増えるのは大変かな、と思います。
日本で買えるものはできるだけ買っていくのがオススメです。
海外のお米と炊飯器事情あれこれ
海外でも日本と同じようにお米が食べれるのか?というと、なかなかそういう訳には行きません。
環境が違う海外で、お米を炊く際に注意したい事は2つ。
- お米は手に入るか?
- 水質は軟水か?硬水か?
ということです。
それぞれ詳しくまとめていきます!
お米は手に入るか?
お米が手に入らない場所は多くはありませんが、僻地過ぎて売っていない…という所はありますし、手に入るとして高額な場合もあります。
現職の駐在員に聞くなどして事前に調べておき、お米が手に入らない場合は、赴任時の船便でお米を送っておくと良いでしょう。
真空パック無洗米ならおいしさ長持ち。僕は50kgくらい送りました。オススメです。
そのほか、船便送付時のポイントはこちらの記事にもまとめています。
駐在員がガチで選んだあって損しない海外赴任の荷物+α【船便の容量余ったら】
水質は軟水か?硬水か?
ヨーロッパやアメリカなど、多くの国は日本と違って硬水です。
軟水と硬水で何が違うかというと、水分中に含まれるミネラルの量。硬水の方がミネラル量が多いのです。
水質はお米の美味しさに大きな影響を与えます。
硬水だと
- お米に水分が吸収されずボソボソとした炊きあがりになる
- 水分中に含まれるミネラルが苦味の元になる
という感じで、なかなか美味しいお米が炊けないのです。
そこで、オススメなのが硬水をミネラル分をろ過してくれるブリタです。
水道水をポットに入れてフィルターを通すと、カルキやミネラル分をろ過してくれます。
完全な軟水になるわけではありませんが、かなりマシになると思います。
ブリタを買っていく際は、替えカートリッジも忘れずに。1個につき1カ月くらい持ちます。
海外赴任にもっていく炊飯器の選び方
海外でのお米と炊飯器の事情は分かったとして、海外赴任に持って行く炊飯器は、どのようなポイントに気を付けて選べば良いでしょうか?
ここからは、海外特有の状況を踏まえた上で、炊飯器の選び方を解説していこうと思います。
対応電圧に注意
海外では日本と電圧が違います。例えばアメリカなら120V、ドイツなら230Vといった感じ。
対応電圧の違う国で炊飯器をそのまま使用すると、壊れてしまうので注意が必要です。
日本製の炊飯器を買って海外赴任に行く場合は、変圧器も合わせて購入しましょう。
変圧器を購入する場合、電圧だけでなく消費電力にも要注意。コンセントタイプの簡易的な変圧器だと、炊飯器の消費電力を補う事が出来ません。
炊飯器の消費電力は700kW~1200W前後。タイプや大きさによっても異なるので、ラベルやECサイトなどで仕様を確認しておきましょう。
変圧器を選ぶ際には、これに対応できるものを選ぶ必要がありますので注意してください。
海外対応品が日本で買える【駐在員オススメ】
駐在員として最もオススメなのが、海外電圧対応の炊飯器です。変圧器なしで使用することが出来ます。
というのも、炊飯器に使える高消費電力に対応した変圧器は、重くてかさばるのです。
キッチンのスペースに変圧器があるととても邪魔。直接つなげられるのは嬉しいポイント。
海外対応の炊飯器を選ぶ際、気を付けるポイントは
- 対応電圧
- プラグの形状
この2つです。
海外では、国によって電圧やコンセントのプラグ形状が違います。
主要な国の電圧とプラグ形状を下記にまとめておきますので、参考にしてみてください
国 | 電圧 | 周波数 | プラグ形状 |
アメリカ|カナダ | 120V | 60Hz | Aタイプ |
ドイツ|フランス | 230V | 50Hz | SE or Cタイプ |
スイス | 230V | 50Hz | Cタイプ |
中国 | 220V | 50Hz | Aタイプ |
イギリス | 240V | 50Hz | BFタイプ |
シンガポール | 230V | 50Hz | Bタイプ |
オーストラリア | 240V | 50Hz | Oタイプ |
※SEタイプとCタイプの違いはプラグ丸径の大きさ。ヨーロッパのほとんどの国でどちらも使えます。SEタイプの方がしっかりフィットしますが、Cタイプの方が汎用性が高いです(スイスではSEタイプは使えない)。
※同じ国でも地域によって電圧が違う場合があるので、上記の表はあくまで参考としてください。
一方で、海外対応品に高機能のものはあまり無く、あっても非常に高価です。
こだわりがある人は、日本製の炊飯器を変圧器とセットで持って行くのがオススメです。
機能にこだわりたい人は日本製の炊飯器を
海外でも美味しいお米が食べたい!というこだわりがある人は、日本製の高機能炊飯器を買っていくべきです。
その中でも、
- 圧力炊きの機能があるもの
- 硬さの炊き分けができるもの
をオススメします。
圧力をかけることで、もっちりとした甘味の強いお米が炊けます。なので、硬水でお米を炊く場合のデメリットが緩和されるでしょう。
また、海外の環境で炊いたお米の食感は食べてみなければ分からないので、硬さの調整を細かくできた方が良いです。
基本的に、海外で炊いたお米の味は日本よりも劣ります。
中途半端にこだわっても意味がありません。値段は張りますが、日本製の物を買うならば、徹底的にこだわるべきです。
駐在員がガチで選んたオススメ炊飯器3選
それでは、駐在員がガチで選んだオススメ炊飯器をご紹介していきます!
【イチオシ】象印 海外対応炊飯器
・変圧器いらずで省スペース
・必要な機能は揃っており、普通に美味しく炊ける
・海外なので割り切ってコスパ重視
一番オススメなのは、海外対応の炊飯器。
変圧器が不要なので省スペース、経済的です。
高機能ではありませんが、そもそも海外でクオリティの高いお米を炊くのは難しいです。
そんなにこだわらず、割り切ってコスパを重視したいという人にオススメ。
海外対応品を買う場合は、赴任先の電圧とプラグ形状を確認してから購入するよう気を付けてください。
<アメリカ|120V対応|Aタイプ>
<ヨーロッパ|220-230V対応|SEタイプ>
電圧は対応してるけど、プラグが対応していないという場合は、変換プラグも合わせて購入しておくと良いでしょう。
中国対応(220V|Aプラグ)が見当たりませんでしたが、ヨーロッパ用に合わせてSE→A変換プラグを持って行けば使えます。
一つで全世界に対応できる変換プラグというのもあります。
出張でいろいろな国に行く人はこれをもっておくと便利。
パナソニック SR-VSX101 ”おどり炊き”
・圧力IH+おどり炊きでふっくらもちもち
・センシング機能を搭載した自動炊き分け
・お米の美味しさを最大限引き出す
日本製の高機能炊飯器を買っていくなら、まずオススメなのがパナソニックのおどり炊きシリーズです。
特許技術の「おどり炊き」と圧力IHで、ふっくらもちもちのお米に。
センシング機能を搭載し、お米の鮮度を見極める「おまかせ見極め炊き」も魅力的。炊き加減を自動で調整してくれるので、お米の美味しさを最大限引き出します。
その分値段も張りますが、海外でも美味しいお米にこだわりたいなら候補に入る一品です。
タイガー魔法瓶 JPG-S100KS ”ご泡火炊き”
・高火力(280℃)で芯から甘く香ばしいご飯
・硬さ5段階炊き分けで微調整が可能
・火加減3段階選択でおこげも楽しめる
タイガー魔法瓶のご泡火炊きシリーズは、5段階の硬さ調整と3段階の火加減調整が可能。海外の違った環境でも、お米の炊きあがりを細かく調整することが出来ます。
「土鍋で炊いたお米」をコンセプトにしており、おこげも作れます。海外でこれは嬉しい。
こちらも値段は張りますが、海外でも自分の好みに合わせたお米を炊き上げたい!という人にオススメの一品です。
まとめ|海外赴任の準備頑張ってください
今回の記事では、海外での炊飯器事情や、海外赴任に持って行く炊飯器の選び方などについてまとめてきました。
オススメは、日本で海外対応の炊飯器を買って、荷物として送付することです。
ムダな費用を抑えつつ、海外でリーズナブルにお米を食べることが出来ます。
一方で、美味しいお米にこだわりたい人は、日本製の高機能炊飯器と変圧器をセットで買って送るのが良いでしょう。
海外でお米を炊く際のデメリットが極力緩和されるよう、圧力IH機能や、硬さ焚き分け機能などが付いている炊飯器をオススメします。
今回の記事は以上です。
それでは、また。
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