海外赴任辛い。もう帰りたい…
そんな悩みを抱えてこの記事にたどり着いた方、こんにちは。
かどいちと言います。ドイツで海外駐在員として働いています。
海外駐在は非常に強いストレスがかかるものです。
この記事を書いている時点で、僕は3年ほど海外駐在していますが、何度途中で帰りたいと思ったか分かりません。
なので、途中帰任したい…という駐在員の気持ち、よくわかります。
なので、
途中帰任すると、色んな人に迷惑がかかったり会社からの評価が下がったりするんじゃ ….
そういう事が気になる気持ちも、非常によくわかります。
そこで、今回の記事では
・海外赴任で途中帰任したらどうなるの?
・どうしても辛いんだけど、何とかならない?
といった疑問にお答えしていこうと思います。
記事を読むことで
- 途中帰任したことによる会社や世間からの評価
- 海外赴任が辛いと感じる理由と対処法
といったことが分かります。
辛いと悩む駐在員のヒントになる記事だと思いますので、ぜひ読んでみてください。
それでは早速見ていきましょう!
目次
海外赴任で途中帰任したら評価は下がるの?
海外赴任で途中帰任したい…そんな時に気になるのは、途中帰任で評価はどうなるのか?という点だと思います。
この項目では、途中帰任すると本人への評価や転職市場での人材価値がどうなるか?についてまとめて行こうと思います。
今の会社の評価は下がる
海外赴任で途中帰任を申し出ると、今の会社からの評価は下がると思って間違いないでしょう。
海外駐在の仕事は会社にとって重要。それなりのコストもかかっています。
なので、会社側はある程度の評価と期待をもって、あなたを海外赴任へ送り出しています。
途中帰任を申し出るという事は、会社の期待に答えられなかったということです。
つまり、海外赴任に必要な能力である
- 問題解解決能力
- コミュニケーション能力
- ストレス耐性
これらが不十分だと評価される可能性が高いでしょう。
他の会社の評価は理由次第
ただし、それはあくまで「今の会社」による評価です。
転職市場での人材価値という意味で考えると別の話。海外経験は大きな強みになります。
問題なのは「帰任の理由」ですが、外の会社に対しては
- 元から任期が決まっていた
- 海外でのミッションに目途ついた
など適当な理由を考えて、途中帰任なんてなかったことにすればOKです。
とはいえ、駐在期間が短すぎると不信感を持たれる可能性があります。
最低1年、できれば2~3年は、何とか我慢して駐在する方がいいでしょう。
出世したいなら転職を検討
海外赴任の環境は人それぞれです。どうしても耐えられない場合もあります。
体を壊してしまっては元も子もありません。そうなる前に途中帰任を申し出るのは全然アリだと思います。
ただ、考えておきたいのは、その後のキャリア|自分の人材価値について。
途中帰任した後、今の会社でなんとなく過ごして給料を貰うという選択肢もあるでしょう。
ただ、キャリアアップを続けて人材価値を高めたいのであれば、転職を前提として途中帰任した方が良いかなと思います。
途中帰任を言い出す前に、一度転職エージェントに登録して求人を見てみると良いかもしれません。
自分の市場価値を確認しておくことで、帰任後の活動がスムーズに進みます。
転職活動をきっかけに、余裕ができて自己肯定感が上がり、物事がうまく回り始めるかもしれません。
【体験談】転職エージェントのdodaを海外駐在員が使ってみたら【自己肯定感爆上がり】
海外赴任中の転職はリスク大
途中帰任を言い出しても会社に聞いてもらえない!
そのような人もいるかもしれません。
そんな人がどうしても帰任したい場合、海外赴任中に転職するという選択肢もあります。
ただ、海外赴任中の転職活動はリスクが大きくなるため、誰にでもオススメできるものではありません。
海外赴任中の転職活動は最後の手段にしてください。
リスクを下げるためには、いくつかのポイントを抑える必要があります。
海外赴任中に転職活動を成功させた人の話を、こちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
【体験談】海外赴任中に転職を成功させて夢の働き方を手に入れた駐在員の話
とはいえ、現状に不満があるなら、転職エージェントに登録して求人を確認するのは良いと思います。
海外からでも利用できるエージェントは限られますが、 ビズリーチなら利用可能です。
ビズリーチは、ハイクラス特化のスカウトサービス。
オファーを待つ形なので、海外赴任中に市場価値の確認をするなら最適だと思います。
途中帰任したくなる理由
せっかく海外赴任したのです。できることなら途中帰任は避けたいものですよね。
では、そもそも途中帰任の原因となるのはどのような問題でしょうか?
ここからは、途中帰任したくなる理由について考えていきます。
原因を取り除き、何とか現状を改善していきましょう。
海外の環境に適応できない
海外赴任で最も辛いのは、海外の環境への適応じゃないかと思います。
- 言葉が通じない
- 働き方や文化が違う
- 生活環境が変わる
といったさまざまな不自由がありますし、ストレス耐性次第では毎日が苦痛となります。
途中帰任まではいかなくても、
- 仕事で全然成果がでない
- 休日はずっと家にこもったまま
といった駐在員を僕も目にしてきました。
日本人同士の人間関係
海外駐在中は、少数の日本人で拠点を運営していきます。
したがって、日本人同士の距離が近くなり、その分関係がこじれやすくなります。
僕も海外駐在中、日本人同士の人間関係がギスギスしていてしんどかったです。
【体験談】職場の人間関係が最悪だった時の話をします【5つの行動で改善】
何が苦しいかって、人間関係の幅が非常に狭いので、逃げ場がないんですよね。
仕事だけでなくプライベートまで浸食されるので辛い。
家族との関係が悪化
海外赴任中にしんどいのは、本人だけではありません。家族にも大きな負担がかかります。
会社や仕事にコミットするあまり、家族が体調を崩して帰任…という例も珍しくないようです。
実は僕もいろいろあって嫁に3ヵ月ほど無視されました。
駐妻には駐在員とは違った葛藤やストレスがあるので注意が必要です。
僕の同僚も、奥さんが体調を崩して帰任しました。
家庭が崩壊してしまうと人生の幸福度はガタ落ち。
なんとしても避けたいところです。
途中帰任する前に|対処法
途中帰任の理由についてはここまで説明してきた通り。本当につらいですよね…
そこでここからは、途中帰任したくなるほどつらい状況への、対処法を考えて行こうと思います。
勉強しながら仕事をする
海外の環境に適応し、仕事で成果を出したりプライベートで楽しんだりするためには、語学や文化を学ぶ事が必要です。
休日にやることが無いのであれば、英語を勉強したり本を読んだりしてみましょう。
初めはしんどいかもしれませんが、学ぶ事で日々が楽しくなり、さらに学ぶ…という良いループが作れるはずです!
今の時間を未来の充実へ少しだけ投資してみましょう。
海外赴任に必要な英語力を身に着けるため、最適なのはオンライン英会話だと僕は思ってます。
毎日外国人とコミュニケーションを取る練習を通じて、”英語の瞬発力”を、最高のコスパで鍛えられるからです。
英会話スクールの選び方や勉強法について、こちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
海外駐在員がガチで選んだ本当の英語力が身に着くオンライン英会話スクール3選【選び方と勉強法も解説】
できるだけ短時間で喋れるようになるために、勉強法もまとめています
【海外赴任準備】駐在員に必要な英語力を短期間で上達させる勉強法
英語以外で、人間関係や仕事の悩みに答えてくれるオススメの本はこちらの記事にまとめています。
自分次第で現状は変えられます。一緒に頑張りましょう!
会社での立ち回りを変えてみる
会社での人間関係に問題を抱えている人は、社内での立ち回り方を見直してみると良いかもしれません。
海外赴任中にパワハラを受けたり、長時間労働を強要されている場合、自ら闘わないと状況が改善することはありません。
途中帰任を決断する前に、一度大暴れしてみても良いのでは?と思います。
【実体験】上司にキレたらその後どうなるのかを検証した【何も起きなかった】
並行して、逃げ道を作っておくことも重要です。
僕は転職活動をきっかけに、社内で強気に立ち回れるようになりました。
【体験談】転職エージェントのdodaを海外駐在員が使ってみたら【自己肯定感爆上がり】
家族との関係改善を図る
家族との関係が悪化している場合は、最優先で改善に取り組みましょう。
駐在員と駐妻のストレスは全く違うので、奥さんが思いもよらぬストレスを抱えていることも多いです。
例えば
- 仕事が出来ず、自己実現できない
- 話し相手がおらず、ストレスを共有できない
- 子どもとずっと離れられず、自分の時間がない
などなど。
まずは、妻がどんな不満をもっているか?真剣に話を聞きましょう。
奥さんの一人時間を確保し、やりたいことをやらせてあげるのも良いでしょう。
妻のストレスについてはこちらの記事も参考になると思います。
海外転勤になったのに妻がついてこない3つの理由【あなたの配慮が足りません】
【体験談】途中帰任したかったけど何とかなった話
さて、僕自身海外赴任中にパワハラされたり長時間労働を強要されたりして、途中帰任しようか迷ったことがありました。
でも、工夫して環境を改善し、なんとか途中帰任せずに済んでいます。
具体的にやったことが3つあります。
簡単にご紹介していきます。
英語を勉強したり本を読んだりして勉強
コミュニケーションをとり、信頼関係を築いて現地社員に仕事を任せることで、労働時間を短縮していきました。
3カ月間集中してオンライン英会話に取り組み、言葉の問題を改善。
込み入った事が話せるようになり、個人的な話もできるようになりました。
具体的な勉強法はこちらの記事に書いてます。
【海外赴任準備】駐在員に必要な英語力を短期間で上達させる勉強法
また、様々な本を読みながら、異なる価値観に理解を深めたのも良かったです。
違った角度から問題をみることが出来るようになり、仕事の効率が目に見えて改善してきました。
オススメの本はこちらの記事にまとめています。
社内で強気な立ち回りをした
非合理的な指示やパワハラに対しては強気に抗戦しました。
意味の分からない仕事は断る。パワハラに対しては戦う。
具体的にやったことは、転職活動して逃げ道を確保しておき、一回キレるということです。
詳しくはこちらの記事に書いてます
転職活動した話
【体験談】転職エージェントのdodaを海外駐在員が使ってみたら【自己肯定感爆上がり】
キレた話
【実体験】上司にキレたらその後どうなるのかを検証した【何も起きなかった】
判断基準を明確にした
長時間労働を強要されたり納得のいかない指示を受けた時、判断に迷わないように自分の基準を明確化しました。
具体的には、自分の「人生の目標」を定め、それと照らし合わせて判断するようになりました。
詳しくはこちらの記事に書いています。
以上、完全に自分語りになってしまいましたが、参考になれば嬉しいです。
まとめ|体を壊しそうならムリをしない
今回の記事では、海外赴任で途中帰任したらどうなるか?についてまとめてきました。
途中帰任すると今の会社での評価は下がると言わざるを得ません。
しかし、転職を前提に考えるならば大きなマイナスにはならないでしょう。
体調を壊してしまったり、家族関係が悪化してしまったら人生にとってマイナスです。そうなる前に途中帰任、全然アリだと思います。
とはいえ、途中帰任せずに済むならそれに越したことはありませんよね。
勉強したり会社内での立ち回り工夫すれば、きっと環境を改善出来るはずです。幸せに生きるため、一歩ずつ行動していきましょう!
今回の記事は以上です。
それでは、また。